インファナル・アフェア2
脚本アラン・マック、監督アンドリュー・ラウ[Infernal Affairs Ⅱ 無間序曲]を観た。レンタル。DVD。
以前劇場で見ました。ⅠとⅡを一緒に借りようとしたがⅠは貸し出し中。時間軸としてはもっとも古いので問題なさげ。
序盤に、世界観をスーッと表現するため、自分の過去や伝聞を何気ない会話シーンを入れる、という手法はなかなか良いなぁと思いました。思えばレザボアやパルプもそんな感じですね。
自分のシナリオにはそういうの無かったかなぁとザッと読み返してみますと・・・
(智代のリアリティに思わず笑うチル。智代「お笑い芸人って言ってもね、もちろんまだ全然売れてなかったのね?大相撲で言うと…幕下…まだ十両にはなれない、幕下って感じ」)
(エイトの毒濃度にトカジを感じてニヤリ)
というわけでエイトがかろうじてそんな感じかな、という位置にありますがシーン1しか書いてないのにシナリオと言えるのか微妙であります。でもオープニングを大事にしたい、という意識の中でああいうシーンで世界観を表現しようとしたのは確かです。世界観というより価値観に近い感はありますが。
余談はさておき無間序曲ですが。落ち着くべきところに落ち着くという見方になってしまうので展開としては素直。サスペンスとしてのダイナミズムという意味ではⅠやⅢに劣る感じ。
その代わりに演出や演技のディティールを生かそうとしている…のかもしれない。でも感情を露わにする演技は極端に少なくて、緊迫した場面での無表情が非常に多く感じる映画。観客はキャラクターの抱える業をその中に見出す。ⅠやⅢでキャラクターがどういう最期を迎えるか、といった情報があると何とも深みが増す。そういった試みがあっても良いはずだ。
車の爆破シーンとか見てるとDEAD OR ALIVEの悲哀がオーバーラップしたりする。