ドラマ

 テレビをザッピングしていたらドラマをチラッと観ることになったんですね。日テレの深田さんの奴。クライマックスで若い女の子が、完全な真顔なのに目から涙を流している。観てビックリしました。「悲しくなくても涙って出るんですね」とか言ってました。イラッと来ました。
 最近のチルさんがドラマを観ていて耐えられなくなる理由の90%が「なんでこんな演技でオッケー出してるんだろう?」というディレクターへの不満・怒りです。まともな演技が成立しているドラマなんてまずありませんから、99%のドラマを見限る事になります。
 ペーペーのガキタレントの演技が下手なのは仕方ないんです。それを許してしまうディレクター、その素材を許すプロデューサー、その作品を許すテレビ局。どうにもならない演技の上に成り立つドラマの、一体何が“ドラマチック”なんだ。
 ギャラもらえればええやん、なタレントサイド。「演技で人を感動させる。何かを見せ付ける」なんて思想は皆無。
 適当に整ったルックスの坊ちゃん嬢ちゃんを手当たり次第に放り投げて、当たったらラッキー。そんな芸能事務所がカジを握るエンターテイメント業界。
 おい! やべえよ!
 その状況を変えてみせる。その覚悟はいつも胸の中で燻っている。
 そういう意味で、役者と勝負するような現場を味わいたいし、そういう作品・脚本を生み出したいという気持ちが強い。気持ちだけじゃ何も生み出せませんけどね。