Death Proof
クエンティン・タランティーノ「デス・プルーフ」を観ました。これはDVD買わねば! と思いました。
チルさんは運が良かったのでしょう。From Dusk Till Dawnを観た時と同じようにニュートラルな視点でこの映画を体験できたのです。
フロムダスクみたいな奇抜な構成に触れ、素直にサプライズぶっこきました。
エクストリームなカーレースだけでは引っ張れないからこそ、前半で無防備な犠牲者をねっとりじっくり描いていく。徹底的なbullshit talkというか。
これだけ挑戦的で挑発的で意欲的な映画を作れば、そりゃカンヌで自信マンマンにもなれるわなぁ。
構成の斬新さだけで十分に評価できるんだけど、逆に、深いテーマ性のようなものを見つけ出したくなる。犠牲者とnot犠牲者を分けたのは何か? 自動車事故というものに対するタラの見解は?
しかし最もテーマ性に富んでいるのは女達のBullshit talksなのかもしれない。
とにかく凄い映画だ。映画が大好きなはずのタランティーノがなぜこのような破壊的ムービーを生み出せるのだろうか。映画が好きであると断言できない自分に到達できる領域なんだろうか。