アジョシ

イ・ジョンボム監督作品『アジョシ』を観ました。主演はウォン・ビン(公式web)
少し前にレンタル店で並んでいるのを見た時も特に借りようとは思わなかったのですが、2ちゃんねるの芸スポ速報+板でこの映画のハリウッドリメイクが決定したというスレを見たら韓国映画の割にやたらと評価が高かったので早速借りてきました。

中盤の格闘シーン。すごいです。
終盤の乱戦シーン。とんでもないです。
アクションの凄みだけで感動してしまいました。完全に斬新。しいていえば『ボーン・アイデンティティー』の進化系でしょうか。
格闘シーン以外で言うと「2階から飛び降りるカット」は必見。どう考えてもウォンビン本人がマンションの2階から飛び降りて前転受け身。カメラワークも異常。たった1カットでも魂がこもっています。
ストーリーの作り方はさほど新しいタイプではないけど、いつの間にか感情移入してしまう。演出の力でしょうね。
終盤の乱戦は『オールド・ボーイ』における「廊下の大乱戦ワンカット」に近い事をしようとしていたみたいですが、結果的にはカットを細かく割っています。その分めちゃくちゃクールでハードな乱戦シーンになっている。描写も斬新。あまりにも凄すぎてマジで震えてしまいました。
ウォン・ビンは『母なる証明』とのギャップもうまく働いてますね。携帯電話を片手に目をギラツカせるカットが印象的。いい役作りしてますよ。格闘に耐えうる強靭な肉体という面でも。
見終わってから呆然としてしまう作品を久々に観ました。韓国映画はやっぱりとんでもない。