The Cabin in the Woods

 キャビン(原題 The Cabin in the Woods)を見ました。レンタルBlu-ray
 学生5人が山小屋でお勉強のために合宿へ行くのですが、その小屋は不穏な空気が漂っていて・・・キャー! というベタなホラー設定を用意し、それがどんどんぶち壊されていく様をゲラゲラ笑いながら見る映画です。
 主人公たちを襲うのは怨念を持ってゾンビ化したファミリーなのですが、そのゾンビは巨大な組織によってあらかじめ準備された舞台装置であり、主人公たちを惨殺することで魔神への生贄にしようという意図があるのです。
 ホラー映画というジャンルは、見慣れていくうちにどんどん臨場感・没入感を得られなくなって客観的な立場になっていくもの。臨場感を追求することを止めて逆方向に走ったらすんごい面白いことになった、という変な映画です。
 生け贄にしようとしていた組織は主人公たちの意外な反撃を受け、舞台装置であるモンスター&クリーチャーの大暴走に巻き込まれて壊滅します。観客を怖がらせるために努力を続けてきたホラー畑の映画人が、映画世界の中に放り込まれて罰を受けるみたいな感覚なんですよね。
 ホラーに興味の無い人こそ見てほしい作品です。怖いとか怖くないとかどうでもよくなりますw