2014-6月生タマゴ

 2014/06/07、ディファ有明にて
ハロプロ研修生発表会6月の生タマゴShow!
 を観賞してきました。
 ファンクラブ申し込み受付の時点で、東京公演に出演できない研修生が発表されていて、いつデビューしてもおかしくない主力メンバーやチルの推しメン藤井梨央さんなど、8名の欠席が判明していたので申し込みを避けていたのですが、結局一般発売で昼夜公演ともに購入。


 見終わった直後の感触で言うと「行かなくても良かったかなー」と思ってしまいました。


 ディファ有明での研修生公演は前から24列目までが着席を義務づけられるファミリー席なんですね。後方でスタンディング、前方の半端な位置で座り。どちらにしろ不完全燃焼になっちゃうのです。


 チルがぴあの一般発売で買った席は18列目のファミリー席で、双眼鏡とキンブレ(光る棒)とメモをかわるがわる持ち替えながら、コール入れて盛り上げろというのは無理な話!(どれかに集中しろよ)


 まあそんな生タマゴShow!を振り返っていきます。とりあえずセットリスト順に追っていきましょう。




1.Crying (研修生全員)


 ハロプロ研修生オリジナルとしては4曲目となる新曲をいきなり披露。タイトルとは裏腹に悲しい雰囲気皆無のポジティブな楽曲。ファルセット気味の高音パートもあって、研修生が求められるスキルもどんどん高くなっている印象です。




2.笑顔YESヌードモーニング娘。 (吉橋・小川・野村・一岡・和田・井上・山木・新沼・段原)


 モーニング娘。の大人びたファンク曲。この曲で目立つのは年齢的にも一番上で、色気も漂わせる山木理沙。ダンスの細かいスキルは分かりませんけど、表情と、安定した歌唱力が曲のアダルト感に負けていない。終盤の「あぁ…」のセクシーさも際立ってた。天才歌姫・段原瑠々はところどころで存在感発揮してましたが、まだまだ幼さが目立った。




3.旅立ちの春が来た/スマイレージ (田口・野村・岸本・稲場・田中・三瓶)


 9人で歌う曲より6人で歌う曲の方が個人に目が行くのは必然。元気で可愛い曲なので研修生らしいですね。野村みな美の歌唱力がイメージより力強くなってて感心。稲場愛香の愛らしいダンスと声質はなかなか強烈。岸本ゆめのはスキルレベルが急上昇して、元々のキャラクターがグイグイ前に出てくるようになりました。田中可恋は歌に自信あるんだろうけどソロパート超少なかったな。




4.バカにしないで/Berryz工房 (吉橋、田口、野村、段原)


 ベリのマイナー系ロック曲。段原瑠々はそれほど目立ってなかった気がする。テンポが上がってダンスとの両立を求められた時にどうやって存在感を出していくか。この曲でも野村みな美の歌がしっかりしてた印象。終盤のフェイクは田口夏美が担当してたけどカッコ良い!というレベルには達していなかったかな。




5.風に吹かれて/Juice=Juice


 Juice=Juice登場。7月リリースの新曲を披露。衣装もこの曲のもの。冒頭Aメロで「風に吹かれて〜うんたらかんたら」というフレーズが出るのでサビっぽいのですが、ここのメロが正直言ってダサい。


 んで、Bメロとかサビは記憶に残ってない。推しメンの高木紗友希が歌えば「おぉ〜流石だなぁ」と感じるのですが、曲自体がぼやけてて腑抜けてて中途半端。歌詞の世界観も適当なタッチアダルト風味でキレたフレーズも無いし。


 両A面曲というけど、ブラックバタフライのクオリティがこの曲と同レベルだとしたらガッカリ。かなりハッキリとした不満を抱きました。




6.インスピレーション!/モーニング娘。 (Juice=Juice)


 Juice=Juiceが続けて歌ったカバー。ミドルテンポで、ソロパートをつないでいくような構成のファンク曲。コールも入れやすいし会場があったまる。でも大半が着席して観賞してるのでノるにノれないというね。


 終盤に宮本佳林高木紗友希の2トップが長〜いフェイクをユニゾンで披露してめちゃめちゃカッコ良い。デビュー1年でこういうことが出来ちゃうのはやはり流石のキャリア。




7.裸の裸の裸のKISS/Juice=Juice


 J=Jの3rdシングル。フラメンコ調、テンポ早め、難易度高いメロ。これくらい突き抜けないとシングルとしての存在感が出ないですよ。今はつんく♂氏の全快を願うしかないのか。




8昼.100回のKISS松浦亜弥 (田口夏美)


 5月の公開実力診断テストで特別賞を受賞したたぐっちへのご褒美ソロ。実力診断の時の緊張感と、そこで発揮した高いポテンシャルに比べると印象は薄かったですが、たぐっちのソロを見た高木紗友希さんが涙ぐんでいたらしいので(blog参照)よしとします。




8夜.泣いちゃうかも/モーニング娘。 (吉橋くるみ)


 同じく特別賞受賞者くるみんのソロ。実力診断で頑張ったご褒美なのに、実力診断とほぼ同じ長さしか歌わせてもらえないのが「なんじゃそら」と思いました。






 だんばらんるんるんによるメモ青。実力診断の時より緩急がはっきりしていて技術面の向上を感じたけど、一度体感しているのであの時のようなゾワゾワっとする感覚は得られなかったなあ。




10.おへその国からこんにちは (研修生全員)


 研修生オリジナル曲。安定した盛り上がりがあるけど、ほとんどが着席してるとやっぱり盛り上がりに欠ける。ディファ有明はもういいよ…


 ソロパートはやまっき、ひかるん、まなかん、れなこ、きそら、わださく、きしもん、が担当してました。




11.チョトマテクダサイ!スマイレージ (研修生21期2名によるダンスカバー)


 5月に研修生入りしたのは3名ですが、今回の生タマゴに参加しているのは相川茉穂・斎藤夏奈の2名。この二人が脳天気曲をダンスパフォーマンス。2人とも元気で、笑顔も素敵でした。これから歌うようになった時にどう存在感を発揮してくれるか。




12.アダムとイブのジレンマ℃-ute (吉橋・田口・小川・野村・山木)


 今回の公演でも実力的にトップ寄りな5人が℃-uteの新し目シングル曲に挑戦。加入して1年に満たない山木理沙が違和感なく℃-ute曲をこなしているのが驚異的。存在感だけでなく、歌も安定しているから凄い。




13.ゴールデンチャイナタウン/Berryz工房 (高木・金澤・吉橋・一岡・田中・井上・新沼)


 圧倒的な声量と歌唱スキルを持つ高木紗友希、超個性的な声質を持つ金澤朋子。Juice=Juiceメンバー2人を加えたこの布陣で挑戦したベリ曲。2人が全部持っていくパターンだなと予想していたのですが。


 高木金澤のソロパートは極力減らされていて、代わりに他のメンバーが頑張ってました。印象的だったのは新沼希空。細い声質を弱点でなく武器に変えている感じ。J=Jの2人はサポートに回ったっぽいですね。でも終盤のソロパートではしっかり存在感を発揮。




14.彼と一緒にお店がしたい!モーニング娘。 (宮崎・宮本・植村・田口・山木・段原・船木)


 元々の曲が田中れいな道重さゆみの超ツートップ体制な、ブリブリ系世界観。今回のカバーではJ=Jの宮本佳林と、段原瑠々がリードする形のパート割でした。言わずもがな、宮本佳林の持つ天性のアイドル性がこの曲に合わないわけがない。


 2トップ以外のメンバーは表情勝負みたいなところがあるのですが、J=Jの宮崎由加植村あかりはハイレベルな可愛さを存分に発揮。いつまでも見ていたかったですね!




15.ロマンスの途中/Juice=Juice (全員)


 ハロプロ楽曲大賞2013大賞受賞曲をJuice=Juice含めた全員で。一部ソロパートを研修生が担当してて新鮮でしたが、J=Jメンバーが歌うと流石の安定感。


 ファンキーなのにめちゃ盛り上がる神曲なのですが、ほぼファミリー席なのでいまいちノれませんでした。




16.天まで登れ! (全員)


 研修生オリジナル曲で締め。ハッピーなまとまりのある曲ではありますが、代わりに『彼女になりたいっ!!!』をセトリから外すのは寂しさを禁じ得ないですね。




 以上、セトリふりかえりでした。


 一番印象に残った研修生は「やまっき」こと山木理沙。経験の浅さを感じさせないどころか、要所要所で目立っていました。ビジュアルも完成されてるし、歌も安定してて、今後どんどん伸びていくんじゃないでしょうか。


 次点として歌唱力の伸びが顕著な岸本ゆめの、弱々しさが無くなって自信が見られる新沼希空…ですかね。全員を平等に見ていたわけではないのであくまでも私見です。


 曲間のMCコーナーはクイズに回答するだけの奇妙な仕様変更。正解数によってどうこうという意味もなく、珍回答を待つだけの工夫もないコーナーでした。


 そんな何の工夫もないコーナーにおいて、テンポよく答える、間髪入れず間違えて笑いを生むなどのタレントセンスがある研修生はまだまだ少数派でした。テンポが悪いと空気を悪くするという視点があるメンバーは期待が持てる。


 体調不良という名目で欠席が発表された2名を含めるとトータルで10名が不在だった東京公演。流石にタレント不足の感が否めず。


 30人近い人数を1つの公演に収めるのは難しいでしょうから、他グループのツアーに帯同するのを優先するのも理解できますが、生タマゴShow!としての魅力は確実に減退していると感じました。でもチケット代1000円アップ。あこぎですね。


 Juice=Juiceメンバーの参加曲もどんどん減っているし、参加しても目立たせてもらえないし、いよいよ本当の意味での研修生過程修了が近いのかなと思いました。


 期待値の上乗せがない限り、9月の研修生公演には行かないと思います。代わりにJuice=Juiceの単独ツアー行ければ良いんだけど、チケット取れる気配はないし。ハロプロヲタとして迷走中な自分を実感しました。以上!