14/09生タマゴShow!
今年春からモーニング娘。'14が12期オーディションを開催していて、さらにはつい先日スマイレージがグループ名変更と3期メンバー追加を発表。グループ加入を熱望するハロプロ研修生たちにとっては自分の将来を左右する大事な時期なわけです。
そんなタイミングの研修生発表会。ハロプロからのデビュー叶わず研修生を辞めてしまう方もチラホラ増える中、アイドルとしてのパフォーマンスレベルはどんどんハイレベル化。今回の公演(もとい発表会)ではどんな驚きが待っていたのでしょうか!
まず事前に発表されたセットリストを見ると、夏のハロコンで次々と発表されたハロプロ研修生オリジナル曲の急増が目につきます。トータルで研修生曲を6曲も披露。先輩の曲をカバーする研修生を見る、という位置づけだった研修生公演も色合いが変わってきました。
セトリで異彩を放つのは段原瑠々1人による『Let It Go〜ありのままで〜』でしょう。5月の実力診断テストで会場の観客が選ぶベストパフォーマンス賞を受賞した高い歌唱力を、大流行楽曲のカバーで存分に堪能させるおつもりのようで。
まだキャリア浅いのに1人て・・・しかもその曲センスて・・・と思ったんですけど、実際に現場で2回体験したら良い意味で印象的でした。
セトリ1曲目は『青春Beatは16』。研修生曲。26人全員集合でキラキラハツラツとした曲。ユニゾン中心で、オープニングにふさわしい。最前センターポジションにいた佐々木莉佳子さんのダンスから伝わるエネルギーが頭一つ抜けていて、やっぱりこの人はモノが違うなーと思いました。
2曲目『テーブル席空いててもカウンター席』も全員出演曲なのですが、センターで小芝居風の振り付けをしながら、その芝居に参加できないメンバーがゆるいステップを踏んでいるという構図が「なんだかなあ」と思いました。だって脇のメンバーはサビ以外ずっとステージ中央を見てるから推しメンからレスもらえる余地がないんだぜ!
3曲目は選抜メンバーによる『おへその国からこんにちは』。研修生をキャリア順に並べると、歴の長い第一グループを除いた第二第三世代から選ばれた10人。前述の佐々木さんはともかく、岸本ゆめのさんの歌声がどんどん力強く完成されていっているのが印象的でした。
4曲目はモーニング娘。の『Only You』を、第一世代メインの9人で。ダンスも歌も表情も完成されていて「彼女はこれ以上研修する要素ありますか」と思わざるを得ないのが、田辺奈菜美、浜浦彩乃、室田瑞希。独特のキャラや雰囲気が先行していたけどスキルをどんどん身に付けて自分のものにしているのが田口夏実、小川麗奈、山岸理子、野村みな美。一岡怜奈と加賀楓はメンタルの弱さが露呈する瞬間が多く、ポテンシャルを発揮しきれていない印象。
かなり豪華なメンバーなだけに、大人っぽい曲のクールさをしっかり再現できていてやっぱり研修生とんでもないなと思いました。この曲に関しては集合体としての完成度に驚愕したので逆に個人個人が目に入らなかったです。「いつデビューしてもおかしくないな」と思ったスキの無さをビンビン感じたのは事実。ただ、田辺さんは精神的なカベにぶつかっているような感じも。
5曲目・スマイレージの『好きよ、純情反抗期。』を第二第三世代の6人で。北海道、愛知、大阪、広島などの地方組ばかり。我が推しメンの藤井梨央さんが選出されてます。藤井さんは頻繁にスマイレージ曲をあてがわれるのですが、元気系だけでなくしっとり系の曲にもフィットできるようになってます。素晴らしいですね。
藤井りおりおを見てて「今にもデビューできるな」という確信は正直得られなかったのですが、パフォーマンスに垣間見える不安がどんどん小さくなってるのが分かります。見てて幸せでした。
6、7曲目にJuice=Juice登場。10月発売の新曲『背伸び』『伊達じゃないよ うちの人生は』を披露。先行してる映像もロクに見ないでほとんど初見でしたが・・・
まず表情の作り方が完璧でビックリ! チルが最後に見たJuice=Juiceは『ブラックバタフライ』リリースイベントの屋外ステージだったのですが、クールな曲をメンバー同士で目を合わせながらニヤニヤして踊ってる印象が強かったんですよ。
それが今回の公演ではまったく無かった。『背伸び』では歌詞にこめられた切ない思いをしっかり全身で表現できているし、『伊達(略)』では一転してはじけた笑顔満載。感動すら覚えました。先生が見てる時だけ真剣にやってるんじゃないか?という疑惑も抱いたりして。
もちろんダンススキルもしっかりしてるし個性豊かな才気あるボーカリスト達は楽曲の可能性をしっかり引き出す力強さを身に付けてる。トータルで「今回はいい曲もらったなぁ。いっぱい買わなきゃ」と思いました(ダメなドルヲタ思想)。
チルの本命である高木紗友希さんは、どの研修生よりもクッキリと正確でパワフルな広がりを持っていてなおかつ繊細さを持ち合わせる、最高のボーカルでした。もっと欲を持ってハロプロの頂点を目指してほしいところです。
8曲目は段原瑠々の『Let It Go』。段原瑠々さんはアクターズスクール広島(通称ASH)出身。Perfumeの3人、モーニング娘。のエース鞘師里保、BABYMETALのボーカリストSU-METALこと中元すず香、というアイドル界を牽引する才能を排出した名門からやってきた次なる天才なのです。
Let It Goに関してはサビ以外のメロディラインさえ知らなかったので段原さんの正確性は分からなかったものの、聴いていてとても気持ち良かったです。ノビのあるサビ部分を聴いてると「ディファ有明に収まる歌声じゃないな。こんなハコじゃ小さすぎる」と思いました。有明コロシアム級ですよ。
昼公演では、曲中クライマックスのかなり高い音を求められるところで声が追い付いていない瞬間があったのですが、夜公演ではちゃんと修正していてお見事。素晴らしい高まりを得られました。まだ中学1年の13歳なのによくぞプレッシャーに耐え切りました。
昼公演では、曲中クライマックスのかなり高い音を求められるところで声が追い付いていない瞬間があったのですが、夜公演ではちゃんと修正していてお見事。素晴らしい高まりを得られました。まだ中学1年の13歳なのによくぞプレッシャーに耐え切りました。
9曲目、℃-ute曲『都会の一人暮らし』。東京公演ではソフト・柔らかなイメージを持つメンバーが選ばれてた印象。たぐっち・れなこ・りこりこ・いっちゃん・やまっき・あかねちん。絶対ケンカになりそうにない面子ですよね。チルはこの中でも特に争い事に向いてないであろう、りこりこ=山岸理子さんがお気に入りなのでずっと見てました。りこりこのダンスはやっぱりキレ良いです。
10曲目、研修生オリジナル『恋したい新党』を全員で。ミドルテンポでマイナーとメジャーが乱れる妙な曲。歌詞はすごくポジティブなんだけどアレンジは斜に構えてる。2〜5人の列が縦に7列並ぶフォーメーションもスッキリしない印象。噛み砕いて消化しにくい曲だからこそ一部のヲタにとっては神曲だったみたいです。個人的に感じたのは、身長が低い藤井梨央さんがフォーメーションの最前にいたので嬉しかったってことぐらいです。
11曲目、Berryz工房の『サヨナラ ウソつきの私』。完全大人モードに突入した最新バージョンのBerryz工房のシングル曲を研修生がこなす難しさ。でもそれを田辺・室田・山木などの表現力豊かなメンバー、山岸・稲場のダンススキルに長けたメンバーという構成でしっかり見れるものに仕上げてしまう。やっぱりハロプロ研修生はすごいんですよ。特に稲葉愛香さんの腰づかいには感動しました。
12曲目、スマイレージの『タチアガール』。Berryz曲と対称的な元気でピチピチな曲。はまちゃんこと浜浦彩乃さんはやっぱりこういう曲の方がピッタリくるよなあ〜としみじみ感じる。佐々木莉佳子さんも当然目立ってる。
13曲目、研修生曲『Crying』を選抜メンバーで。テンポが早くてアッパーな曲。この曲を思い切り良く踊る藤井梨央さんを見ていたら「これが俺の見たかった最高のりおりおだな」と思いました。他にも牧野真莉愛、岸本ゆめの、新沼希空あたりはこういう曲の雰囲気にフィットしまくり。
14曲目は研修生曲『彼女になりたい!!!』。Juice=Juiceを含めた全メンバーが登場。アホアホ片思いソング。みんなそれぞれ推しメンの事をガン見すればいいんじゃないかな。
15曲目、ラストは研修生曲『天まで登れ!』。シンプルな手ブリで会場に一体感が生まれる良曲。ハロプロ研修生のテーマソングともいえるこの曲で締め。「いやー良かったですなぁ」とヲタどもが幸せに包まれる曲ですね。ただ実質的なラスト曲は彼女になりたい!!!のインストバージョンなんですけどね。
というわけで、こんな感じでとても楽しい1日となりました。曲間のクイズコーナーの感想は割愛。あえて書くなら、どの研修生かは忘れましたが、「犬の鳴き声はワンワン。これを英語にすると?」という問題に「イチ!」と答えてたのがすっげー面白かったです。回答の意味を理解するのに3秒かかった。
http://togetter.com/li/725578