SOG制作日誌(33)

 2002年の秋にアフレコしたりすることもあったが、とにかく久々の撮影。ABの回想シーン(Part1とPart3)を大幅に書き直した。相変わらず台本は当日の未明に完成。一人でスリルを演出。
 集合は12時だがロケハンの必要があるため11時に着くことを想定。それに合わせてアラームをセットしたつもりが鳴らず、予定より1時間遅く起床。焦る。
 雨天の新宿に着いたのは結局11時半、早速お目当ての場所へ。パッと見、問題なし。イージーな撮影にはなりそうもないロケーションだがそこは仕方ない。シナリオもそれをふまえてある。別のシーンのロケーションもチェック。そっちは割と静かで、画的にも良さげ。安心しつつ役者を待つ。
 けっこう待たされたがとにかく合流。しかし田谷氏の「マクドナ○ドって、各座席に○○置いてあったっけ?」と言われ、その事実に気付かされる。確かにマクドナ○ドじゃ予定のシーンが成立しない。共同脚本の木村氏が「マクドナ○ドよりモ○バーガーで撮ってほしいな〜」と言っていたこともあり、モスが新宿近辺に3軒あることをあらかじめ調べていたので、すぐにロケーション変更。改めて電話帳で場所を調べると西新宿にある。結構遠いがとにかく歩いた。
 着いてみると店には2階席がない。予定外。フロアは割と広く、奥の禁煙エリアならなんとか(バレずに)撮れそう。隠密隠密の方向で撮影見切り発車。当たり前のように役者をドキドキさせる吉田嬢二である。
 隠密撮影ゆえ、当初のイメージと異なるカット割りになってしまったのはやむを得ないわけだが、なんとか普通の画は保てそうである。なにしろ夏に撮った時のカメラ技術は最悪で、最悪であることを自覚できていなかった。あの頃に比べればマシになったといえる。あまり無茶をせず、無茶しようにも不可能な状況で淡々と撮影を進める。不審を投げかける視線に気付かないフリをしつつそのシーンは終了。即退散。
 もう1つのシーンを撮るロケーションは結局最初にロケハンしておいたタカ○マヤの階段に。歩く歩く。アクションはほとんどなく会話がメインのシーン。カット割りはきっちり固めずに気の向くまま。結局2カットになった。SOG名物の警備員登場で「荷物どけてね&座り込みやめてね」と注意されたが、当然のように居座り撮りきった。台本を当日に渡されて長い会話を繰り広げるのは簡単ではないだろう。田谷&はっとり両氏には感謝感謝である。
 回想Part1のアフレコ部分を撮り直し、さらにモ○バーガー店内のセリフ用にアフレコ。ホンジツの撮影終了! 予定があったにも関わらず最後まで頑張ってくれた田谷氏には土下座したい気分。お疲れ気味でもきっちり頑張ってくれたはっとりさんにも多謝!