GTA:SA

San Andreasです。長いので隠す。


ストーリーミッションも終盤に入ってきて色々な感動を味わっています。1980年代を描いたGTA:Vice City、90年代を描いたSan Andreas、21世紀の?GTA3 …の3タイトルで共通するキャラクターが登場してプレイヤーを盛り立ててくれる。

GTA3で主人公をハメるカタリーナは暴走気味の女強盗として、Vice Cityで主人公の足を引っ張るケン・ローゼンバーグは禿げ上がって登場。変化してる部分、変化していない部分。両サイドからキャラクターを味わう事ができる。日本のRPGはこういうの少ないな。

しかしSan Andreas級のスケールにもなると、これぞRole Playing Gameじゃないか!と実感する。とんでもなく巨大な箱庭世界に降り立ったキャラクターで自由に街を駆け回る。何をしても良いし、その行動に世界が反応する。

敵が現れた! と言われた瞬間に世界から断絶され、「たたかう たたかう ぼうぎょ じゅもん」などの数値のやりとりを強制される。オンラインにするでもなく、どこからどう見ても旧態依然な戦闘システムをいつまで続けるんだろ。

小説でもなく映画でもなくドラマでもないストーリー性を求めてるのか知らないけど、ああいうスタイルのゲームは数年も経てば無くなるんじゃないかなぁ。どれだけメガヒットになろうが影響力があるわけでもない気がする。

それはそうと、車に乗っている際にラジオ番組が流れるのですが、自分の好きな曲ファイルをフォルダに入れておくとラジオからその曲がかかる。この機能に手を出してみたらテンション急上昇です。

電気なグルーヴさんの[VOXXX]をラジオのフォルダにぶちこんだらスゴい良いタイミングで[チキン・シー]が流れてきて胸が躍りました。既存に用意された曲も90年代を代表するアーティストによるヒップホップやロックやオルタナティブが満載でゴージャスです。個人的にはやはりハウスミュージックにピキーンと反応しちゃいました。

ほかに、San Andreasで出来るようになったこと。(ラジオは前作から可能だった。)

  1. 自転車の運転
  2. 列車の運転
  3. スカイダイビング
  4. 水泳
  5. 好きな服を買って着替え
  6. 髪型の変更
  7. 食事とトレーニングによる体型の調節
  8. 彼女とのデートおよび秘め事
  9. ギャングとしての縄張り争い
  10. 各種ギャンブル

こんなところか。1・2はドライビングシミュレータ、レースゲームとしての進化として当然ともいえるが、3はその度合いを越えている気もします。

Vice Cityでバイクに乗れた時もかなり感動したものだが、今作でBMXにまたがり、×ボタン連打で敵ギャングから逃げる瞬間はたまらない。

運転できる乗り物として増えたのは他にも、ブルドーザー、ダンプカー、ゴーカート、ホバークラフト、ジェット旅客機、ハリアーなどがある。どれもうまーくミッションとからんでいるところがニクい。

4は今まで導入されなかったのが不思議なくらいだけど、実際に海やら川を波に揺られながら泳いだり、見張りの船がうろついてる中を潜水しながら貨物船に侵入したりするミッションがあったりしてスケール感アップ。

5・6・7は一見どうでもよさげな変化だけど、思っていた以上にハマれる。同じキャラクターのはずなのに、サングラスのチョイスや靴の選び方で幅広い個性を演出でき、ミッションをする時のテンションが大きく変わってくる。軍事施設に潜入するミッションに臨む際は顔バレしないように鼻めがねやバットマン宮本風マスクを装着したりする。意味ないし面倒なんだけどテンションは上がる。

8も、箱庭シミュレータとしてはさほど珍しくもない要素ではあるが、リアルタイム世界の中で適した時間に逢瀬を重ね、ドライブしたりクラブで踊ったりしたあげくに秘め事、と・・・システムの進化に妥協しない姿勢が現れている。

秘め事描写は[声だけ]なのだが、ストーリー上で全身革のSMスーツを入手したりするところがRockstarの愛すべきバカっぷりを顕著にしている。さらに、世界に潜むお馬鹿さんが制作したパッチをあてれば[タイイ]や[インサート]をシミュレートできたり。。。

9は世界観と主人公からして、無くてはならない要素なのかもしれない。少しずつ自分達のシマを拡げていく過程は戦略シミュレーションのテイストである。しかもリアルタイムで奪ったり奪われたりの抗争があるので適度な緊張感を生んでいる。

3、4、9、10はミッション=ストーリーの進行にも関わってくるので無意味な蛇足にならずに済んでいるし、その上でしっかりと自由度や楽しさにつながる選択肢になっている。

10は、ラスベガス風の街・LAS VENTURASを舞台にしてるので軽ーくミニゲーム的に添えられているのだけど、なぜか面白い。デザートイーグルやらAK47やら隠れ家を買い込むのに結構なマニィを必要とするので、その入手経路としてギャンブルがあるのは良い。

種類としてはブラックジャックやルーレットやスロットマシン(ショボい)などがある。他にも競馬ゲームがあったり(競馬場あったら凄かったな)、ビリヤードでの勝負に金を賭けることも出来る。たかがビリヤードなのにそこそこしっかりしたシミュレータを用意してしまうところが、やっぱりニクい。

ってな感じで。[自由]をアピールしてみましたが、何年か経てばもっと自由なシミュレータ的ゲームが登場するだろうしそれはRockstarの作品ではないかもしれない。それでも、[ここまでやっちゃって大丈夫かなのかYo!!]と思わせてくれるゲームをリリースしてくれるR☆さんをこれからも信じていきます。

最後にスクリーンショット