SCARFACE

GTA:Vice Cityの元ネタ的映画[SCARFACE]を見た。

スカーフェイス スペシャル・エディション [DVD]

監督がデ・パルマで脚本がオリバーストーンで主演がアルパチーノ。キューバ人移民トニーモンタナのマフィア人生をこってり描く。

移民でなければ成立しないキャラ設定というものを意識させられる。移民というかマイノリティ、か? ターザン山本がアイランドを見て「アメリカ映画はアメリカ人しか描こうとしなくなった」という表現を用いていたけど、感情移入の是非とかを考えるとしっかり暴走しきったトニーモンタナというキャラクターはきれいに簡潔している。

感情移入できない/させないという要素を駄作という評価にあっけなく結びつける層はいるのだろうけど、100年経ってもそういう浅い見解というのは消えないんだろうな、とネガティブ寄りな見解をここにドロップ。

あらゆる運命を左右するのがトニーのパーソナリティなのだけど、あの時代だからこそトニーはああいうストーリーを辿ったのかもしれない。時代性・社会性は映画にとって大事なものではあるし、時代をどこから切るか、という意味でもこの映画は[変]なのかもしれない。勉強不足でいまいち断言できず。スミマセン。

似たようなマフィアがらみのクライムで[GOOD FELLAS]も前に見たけど(英語ではこう書くのね)、そっちの方が感情移入と軽蔑の起伏があってギャグと捕らえられる展開・演出もあったのでSCARFACEより良い出来のようにも思うのだけど、SCARFACEは良い意味での香港映画的情熱があった気もする。

しかしGOOD FELLASのDVD¥1500って…欲しいな。