パトレイバー3

ソナチネの次に見るようなものじゃないかもしれませんが、[WⅩⅢ〜PATRABOR THE MOVIE 3]を観ました。ストーリーラインを思い出したらこれって拙作[K*SS]とカブってるんじゃないか? と思ったので危機感を覚えつつ何度目かの観賞。

観ているうちに自分の中に生まれる敗色ムード。展開にしろディーテイルにしろ、押井関係のアニメーションを見ているといつだって黒星先行である。(この作品の監督は押井ではない)つまり、俺はこの領域に達する事ができるだろうか? という意味で凹む。他にも色々なバリエーションで凹む。

今日観ながら思ったのは、日本のフィクション製作業界はやはりマンガ文化がリードしているな、という事。これほどダイナミックなムーブメントと影響力を及ぼすパトレイバーシリーズってのは凄いなぁとか思いました。今作の脚本・とりみき、だからね。

ググった末に調べてみるとパトレイバーはマンガ原作にアニメ業界が飛びついた、というパターンではなくて、始めからアニメ展開を視野に入れたシリーズであり、その大元の段階で既に押井守(原案のヘッドギアというユニットの一員である)が関わっているそうです。それはそれで恐ろしいというか、ジャパニメ(+周辺)業界の底知れぬ底力を思い知らされて、結局のところ自分の浅さを知るといいますか。

実写業界だって踏ん張らないといけん。ジャパニメ業界に挑戦していけるような姿勢でグイグイガンガン作家性発揮した作品を生み出さないといけん。インディーズとしてメジャーにケンカ売る、とかそんな事ぬかしてる場合じゃない。創造する事イコール挑発だよなぁ。

色んなもの取り入れて吸収して凹んでナニクソと奮起して嗚咽して…吐き出すしかないっすよ。

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