漫才大会。よく覚えていないけど、ほとんどのコンビが1つのシチュエーションにこだわって掘り下げていくみたいな印象。印象っていうかそんなの見ての通りか。階段を上っていくような構成を感じさせるネタはアジアンとタイムマシーン3号かなぁ。階段が良いとは思いませんが。

笑い飯は相変わらず[どっちがオモロいかレース]って感じなんですが2本目はどこかしら新しさというか進化したような印象を覚えるネタでした。ブラックマヨネーズも後半になるとダブルボケみたくなっていくような感じで、ボケ=言葉のチョイスが別次元的にハイレベルだった。麒麟は明確な役割分担の下で[投げた球]を[打つ]というトスバッティング的な構成で、これこそオーソドックスだと思います。

南海キャンディーズは去年ほどのコンビネーションを感じられず残念。アジアンは技術が目立って[こいつらアタマおかしいよ!]と感じさせるような雰囲気が無かった。タイムマシーン3号も似たようなところ。ツッコミがもっと深入りしてほしい。この2組はネームバリューないのをカバーしようとキャラアピールしすぎたところもマズかった。

3年前の笑い飯や今回のブラックマヨネーズもそうだけど、キャラクターなんてどうでもいいからさっさとネタやろうぜ感が潔くてイカす。それでも去年の南海キャンディーズは、しずちゃんの立ち位置をアピールした上でじっくりなテンポで構成していたのにウケてたんだから凄いのかも。

ネームバリューダントツの品川庄司は逆にその壁に苦戦した感が。テンポ良く、それでも丁寧に丁寧に流れを作っていく構成力は気合いの入り方が伝わってきて圧倒的だったと思うけど、序盤でスベってしまったなぁ。[面白い動き]とかはどうしても審査員に届かない。実力を見せる機会があった事は意義があったと思います。個人的に品庄に関しては昔見たオンエアバトルのネタ[キスしてよ]がいまだに忘れられなかったりします。

チュートリアルは文句の付けようがない、と言えると思う。運が無かった。あえて言うならツッコミの立ち位置が引きすぎな感あり。コンビネーションを感じさせる展開があると良かったかも。顔のテカリネタはM−1決勝でやる必要がないということだ。

千鳥は個人的ベストかもしれない。幕末ごっこというシチュエーションのチョイスの段階でかなり勝ち組。そんなバカな設定なかなかない。靴探しと同等のくだらなさ。幕末ごっこに疑問符を付けているポジションなのにキャラの作りこみが深いノブは普通にキモくて笑える。ハイレベルなコンビネーションというか[この二人じゃないと出せない妙味]のようなものを感じた。


そんなところです。さーて去年のネタ見てみよう。