DAY OF THE DEAD
監督・脚本/ジョージ・A・ロメロ「DAY OF THE DEAD」を観ました。DVD。レンタル。
死霊のえじき 完全版 [DVD]
ちょっぴりリアルタイム感想。
抱き合いながら鎮静剤打つ描写は斬新。
軍人の言動がほとんど無意味で、そのキャラ造形に北村龍平的な「頭良さそうなフリしてもタカが知れている」感が漂う。
軍人と研究者が衝突する会議シーン、無駄に長い感じがあるけど、ここはしっかり描写しないといけないんだ、という意思が伝わってくる。キャラクター、状況、スタンス。
なんだかんだで集中したまま見終わった。無駄の無いシーン構成、片付いていないようで片付いたエンディング…映画全体に込められたロメロの信条が伝わってくる。
DVDの解説が充実していて面白かった。ジョージ・A・ロメロの解説なんてバイオグラフィーと言って良いくらいの内容。
そして特殊メイク担当のトム・サヴィーニの偉大さを今頃実感。Land of the deadを見て「あ、セックスマシーン(@From Dusk Till Dawn)の人だ懐かし〜! 元気なのかな」とか言ってる場合じゃないです。
キャストに関しても、起用したきっかけや撮影中のエピソードなど、熱いネタが満載。ロメロがいかに膨大なエナジィを映画に注ぎ込んでいるかが分かります。
特にカッコ良いと思ったのが、アホっぽい論理を振りかざしてちょっぴり損なポジションにいるローズ役を演じたジョセフ・ピラトー。
数ヶ月のウェイトトレーニングの末にオーディションを突破したとか、アドリブのセリフ案を再三に渡って提案しまくりロメロに却下され続けたものの熱意が伝わって死に際の「Choke on'em(そいつで窒息してろ)」というセリフを許されたとか…イカすぜ。
めちゃくちゃ完成度高いエイガなんだけど、これでも予算削られて修正を余儀なくされたそうですよ。マジで凄い。
オーディオコメンタリーも付いててこれは価値のある一本です。ロメロカッコいい。