CD 7-2 HT

　交錯プレーでの怪我がようやく完治した福留孝介が３番ライトスタメンでの復帰を果たしました。
　荒木雅弘井端弘和の１・２番コンビも復活、１番で機能していた森野将彦が６番にスイッチ。タイロン・ウッズ、アレックス・オチョアの４・５番は不動。好調谷繁元信が７番に入り、８番センター英智。
　そして後半戦初戦の先発マウンドは中田賢一。２年目の２４歳。目下のライバルチームである阪神にはめっぽう強く、これまで４連勝中。
　その中田は課題のコントロールに不安が見える立ち上がり。３回までに毎回安打を許したが、球威・キレでピンチをしのいでいった。
　中日も阪神先発井川に対し、１回２回と得点圏にランナーを進めたが無得点に終わる。
　３回裏、中日の攻撃。先頭の井端がストレートのフォアボール。アンパイアのゾーンはやや狭かったかもしれない。続くバッターは福留。第一打席は初球打ちでファウルフライに倒れている。
　カウント２−２で井川が１塁へ敬遠。誘い出された井端が２塁へ走ると、ファーストのシーツがセカンドへ悪送球！　井端はセカンドに進んだ。
　福留はフルカウントからライト線へのタイムリー２ベース！　復活のノロシを上げた。４番ウッズはセンターフライで福留が３塁へ。続くアレックスはフォアボール。
　６番の森野は初球をセンター前に運び追加点！　しっかり繋げた。７番谷繁はライトへのフライ。２塁ランナーがタッチアップで３塁へ。
　２アウト１−３塁で８番英智。またも初球をレフト前ヒット！　四球タイムリー進塁打四球タイムリー進塁打タイムリー、というプロフェッショナルな打線が３点をもぎとった。
　先制直後、阪神の攻撃は４番金本からだったが、中田はここを三者凡退に抑えて勝機をグググッと引き寄せる。
　４回裏、先頭の荒木がツーベースヒット、２番井端はバント。しっかりお膳立てされたチャンスに、３番福留はレフト線タイムリー２ベース！　別格の感さえ漂わせる勝負強さを発揮した。
　続く４番ウッズもライト前へタイムリー！　中田に５点目の大きな援護がもたらされた。スコアを見るとこの後アレックス凡退でチェンジになってる。あれ？と思ったらウッズが盗塁死してました。
　中田は５６７回を２安打１四球にまとめ、109球無失点で降板。８回に鈴木義弘→９回に落合英二という継投。球威に衰えが見られる落合は３安打で２失点を食らったが、試合は９回開始時点で７−０。既に決定的だった。
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　究極ドラゴンズの完成、という幻想を抱かせるような完勝だった。守備のスペシャリスト英智が３安打で２打点。これは繋ぎの意識が高い打線が全体で生み出した結果だろう。
　英智はヒーローインタビューで「３本目打つと〜バチが当たるんじゃないかと思ったので、内容重視でいこうと思ったらヒットが出たので、自分では〜驚いてます」と語った。
　そのおもしろコメントっぷりは置いておいて、決してスタメンを確保しているわけじゃない英智が、内容重視のバッティングを心がけるというところにチームの強さを感じずにいられません。
　森野の三遊間横っ飛びサードゴロ、荒木が素手キャッチからのダイレクトスローを見せたセカンドゴロ、英智のフェンスギリギリジャンピングキャッチなど、守備面でもフルメンバードラゴンズの圧倒的な完成度を見せ付けてくれたし、言う事なしです。
　現在阪神とは2.5ゲーム差。3連勝での4.5ゲーム差を目指して突き進め！