押井守「Avalon 灰色の貴婦人」

 映画Avalonとは別の視点から語られる小説版。これは本当に、めちゃめちゃ面白かったです。近いうちにもう一度、映画も観なきゃいかんです。
 変なひねりが無く、普通に[燃える]展開になってるし、キャラクターも色とりどり。感情移入可能な主人公でありながら、ゲーム内における戦場で30ミリの砲弾を撒き散らすという直球のカッコ良さ。
 モチーフになっているウィザードリィ的なAvalon史観も気持ち良い。オールマイティな戦士、策敵とトラップ対応に長けた盗賊、圧倒的火力を誇る魔術師、指揮能力に秀でた司祭…wizを体験した人間にとっては狂おしい程に痺れる。
 文庫版出たら絶対買うなこりゃ。あ、文庫出てるみたい。とにかく最高ですわ。

Avalon―灰色の貴婦人

Avalon―灰色の貴婦人

Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)