once upon a time in mexico

 テレビでやってたのを狼実況に居座りながら鑑賞。邦題はレジェンド・オブ・メキシコ
 3年前に観た時の感想を以下にコピペしておきます。
 特徴といえるのは世界観だろう。アメリカとは一味も二味も違う。前作でタランティーノがおっ死んだシーンが思い起こされる。
 [銃が溢れているから→殺伐としている]アメリカではなく、使う必要がありすぎるゆえの危険、メキシコ。もといメヒコ。[うまい豚の蒸し焼きを作っただけ]という、罪とは無縁のコックでさえ死んでいく。痛い。痛い世界。ザラついた世界。
 それでもメヒコにはマリアッチがいる。ギターの音色で世界を染める。痛さも吹き飛ぶ。
 斬新すぎる圧倒的なアイデアこそ無いが、スタミナと、幅広い守備範囲に驚かされる。主人公にフォーカスしすぎず、複数のキャラクターの思惑を、適度に深いところまで描いている。俺もまだまだ甘いなぁと感じる。
 アクションシーンのテンションはものすごい。くだらないワイヤーアクションに頼らない極上の演出力。ガンアクションが多少ヒロイックすぎる感もあるが、要所要所でめちゃめちゃカッコいい。終盤における主要キャラ同士の潰しあいは、ロドリゲスの発想力が光りまくっている。
 役者。バンデラスは結局、マリアッチ以上に輝ける役をもらっていないということに気づく。普段のパーマネントな髪型と比べると、ロングのストレートヘアが素敵すぎ。アタマからつま先までカッコいい。
 一方のデップ。正直わからん。俺は英語がわかりませんからね。印象が薄い。少なくともこのエイガにおいては、浅野的あっさり系の演技力なので…せいぜい読み取れるのはテイストでしかない。言語を超越した素敵度ではない気がしますが、デップ好きな方を否定する気はありません。
 まぁ、そんなところです。もちろんリモコン爆弾in ギターケースには大爆笑しました。