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 セントラル・リーグの首位争いがとても面白いです。ドラゴンズの動向は毎日バッチリチェックしております。
 リーグ2位の位置にいるドラゴンズ。チームの状態をチルさんなりにまとめてみましょう。
 ピッチャー。先発ローテーションが安定した働きを見せています。2軍続きだった山井大介、今期不調だった山本昌が5枚目6枚目の先発として食い込んできたことが大きいと思います。食い込んできたとはいえ、昇格以降の昌は勝てていません。毎回苦しい内容で安心感はありませんが、経験を武器に試合をまとめてくれているのは間違いないです。打線が噛み合えば勝ち星が付いてくるでしょう。
 リリーフ。セットアッパー陣はどこかしら不安を感じさせる内容ですが、先週末の登板頻度を考えると今週のゲームは若干余裕を持てそうであり、持ち味を発揮できるのではないかと思います。クローザー岩瀬仁紀も、一時期の不調を抜け、見ていて安心できる存在になってくれています。
 野手。目立って不調の選手といえば森野ですが週末のゲームでマルチヒットを放っていたので上がり目が出てきました。4番のタイロン・ウッズが土曜日にスタメンを外れた件は不安を感じさせましたが、余裕のあるヤクルト戦で休養させておこうという落合監督の長期的な戦略によるもの。代役で4番を務めた中村紀洋がウッズの穴をしっかりカバーするなど、雰囲気は良いです。
 中盤以降の追加点・ダメ押し点があまり見られない寂しさはありますが、全体のバランスはそこそこで目立った不安要素が無いように思います。イ・ビョンギュも徐々に持ち味を発揮してくれているし、ライトスタメンとして固定されつつある英智は守備面で中日野球を引き締めています。
 リーグの行方はまだまだ分かりませんが、ドラゴンズの連覇の可能性は低くないと思います。
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 一方でライバルとなるタイガース&ジャイアンツ。両球団による先週金曜からの3連戦は死闘の雰囲気漂いまくりでした。
 あくまでも長期的な視野を貫く落合流の野球と、岡田タイガース・原ジャイアンツの野球は根本的に違いがあるように見えました。その結果ドラゴンズはあっさり風味でジャイアンツに負け越したわけですが、その後3連勝。ジャイアンツは接戦の中苦しみつつタイガースに3連敗。順位は毎日のように入れ替わり、五里霧中なペナントレースです。
 タイガースは、先発が決定的な仕事を出来ていない点に不安を残していると思います。打線はかなり良いつながりを見せているので(リーグ1かも)その点は強み。投打が噛み合い続ければもうしばらく好調は継続するでしょう。
 ジャイアンツも先発投手に不安あり。ここまでチームを引っ張ってきた高橋尚や内海あたりの内容が悪く、疲労のケアと立ち直るきっかけが必要のように見えます。しかし首脳陣はひたすら結果を求め、中4日で高橋尚を投げさせました。その結果が早期ノックアウトだったりと、焦りから人材をうまく運用できていないように見えます。3位に転落した事でこういった混乱に拍車がかかるかも?と感じさせます。
 書いてみるとT>>Gみたいな感じの結論に落ち着いてしまっていますが、3連戦が接戦に次ぐ接戦だったことから、ジャイアンツもそれほど悲観する必要はないしタイガースもそれほど楽観はできないのではないでしょうか。G・上原の連敗は中日戦での疲れが影響していると思われるので立ち直るでしょうし、T・藤川も流石に疲れが見えて失点しています。
 次の1試合の結果が勢いを生み、勢いを止めるかもしれない。まさしく混沌。最後に笑うのはドラゴンズだと信じ、刮目していきますよ。