カイジ

 逆境無頼カイジ、第二話。 (web)
 敗者の処遇や貸付金に関する説明を求めて騒ぎ立てる参加者に対して「黙れ…ぶち殺すぞ!ゴミめら」と言い放つ利根川。原作の名場面ですが、「F*ck You」が「黙れ」に修正されたわけで。アニメなのにピー音かぶせるという異例の演出を期待したのですが。
 「説明してやってもいい、しかしおまえらがその真偽を確かめる術があるのか? 今まで負け続けてきた上、この場所でも負ける事を考えるのか?」という利根川の鬼理論が素敵でした。
 リピーター船井から12回連続あいこによる勝ち抜けを提案されたカイジはそれに乗り、10回目の勝負で“うっかり”パーを出した船井に敗北。11回目の勝負で“帳尻合わせ”でグーを出すと断言した船井に対し、カイジはパーを出す。10回目の勝負で奪われた☆を再び取り返す…はずだったが船井の出したのはチョキ。
 船井の策略にまんまとハマったカイジは、残りカード1枚、残りの☆が1個という絶望的な状況に陥る。残るカードで1勝しても☆は2つで勝ち抜けられない。しかもそのカードで100%勝つ保障は無い。。。
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 早々に絶望を与える事で世界観そのものが凝縮されて面白みが増幅されているわけですね。主人公カイジにはワクワクするスキさえ与えられない。常にガケっぷちの状況で戦う事に。萩原聖人氏の演技もかなり良いので土壇場での変化に期待。
 立木文彦aka碇ゲンドウ氏が担当しているナレーションで笑えたのは「古畑が消えたのは、気分転換の部屋。戦場から逃れ、気持ちを落ち着かせる束の間のオアシス。しかし、今そこは…吹 き 溜 ま り …!!!」ってところです。