カイジ

 賭博黙示録カイジのEカード篇に位置づけられる6〜10巻がうちにあったので久々に読んでいます。新鮮で面白いです。11巻以降が無いのでEカードのクライマックスが見れない。
 カイジの敵である利根川の説教に改めてハッとさせられたのでコピペ。

  • 言うまでもなく…このEカードに必勝法のようなものはない…あるとすれば…勝つ確率を高める何かだが…それは…一朝一夕で辿り着くようなものではない。蓄積なのだ。長年の経験のな。
  • しかし…ビギナーはすぐそれを手にしようとする。いや…しようとするだけでなく…掴んだような気にさえなったりする…掲げたがるのだ…! すぐ…確信めいたものを…!
  • 無論…そんな確信は付け焼き刃…しかし…自力で辿り着いたアイディアは…本人にとっては特別でのぉ…大した考えでなくとも、大変な閃きに感じられ…なんの吟味もなくあっさりそれに沿おうとする…!
  • 疑い続けること…不安であり続けることが…ギャンブルで最も必要な心構えなのに…素人ほどそれをすぐ捨てる。言い換えれば…すぐ腹を括る…!

 利根川の説教はカイジを術中にはめるための挑発の意味合いが強いので、そのまま受け取るのは愚かだとは思うのですが、それを差し引いても今の自分にとっては痛みを生じうるものになりました。
 Eカードの必勝法ならぬ、映画の必勝法のようなものを探しているわけです。この私は。しかしその姿勢は実績のある人間から見れば愚の骨頂なのかもしれません。
 新しい企画についても、何度か抱いた勝利の予感は手の中に感触として残っているのですが、映画になったら無駄に終わる結果に終わるかもしれません。
 当然、自分の発想力そのものに疑いは常に抱いています。腰の入ったパンチはまだまだ打てない事を自覚しています。
 しかし数年かけて辿り着いた新企画「LV」という名の死に場所が、己を賭けるのにふさわしいもののか、不安は尽きません。
 それでもやりますけどね。腹はとうに括った。。。つもりなのですが、「やる」「書く」と「諦めていない」との間にある差を埋めなければいけない、現実的にペンを進めて形にしていかなければいけないというお粗末な問題点が。