BRICK
「消された暗号 BRICK-ブリック-」を観ました。(web)2005年サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞。
とりあえずリアルタイム実況感想を書いてみたのですが半分も行かないうちに「んなもん書いてられっかオモスレー」状態に突入。
全体の芯としてはミステリー。語り口がミステリー。監督自身ディテクティブミステリ(探偵推理)と語っている。ノワールという表現は世界観を指すものだからジャンルを表すのには適してない気がしないでもない。
ミステリ映画が現代に誕生し得るんだなぁと思うと嬉しい。ノワールもノワールで、ありふれたシチュエーションでない限り新しいものは生まれ得る。馳星周が似たような挑戦をしたのが「虚の王」なのかな。
ディレクターとしてのセンスもかなりのものですなぁ。画作りといじり方は新世代えいがびとの香り。アクの強さは無いかもだけど映画作家として十二分に個性発揮してるからなぁ。
フィルムノワールの新感覚リバイバルみたいに捉えられているみたいですが、圧倒的な腕力を感じます。クリストファー・ノーラン級の実力派が誕生したと受け止めますよあたしゃ。
脚本完成が7年前。製作期間6年だそうですよ。凄いな。恥も外聞も無しで言わせてもらいます。見習わなくちゃ。今年観た映画ではこれがベストです。最高です。
以下リアルタイム感想。
- 尊厳なく転がっている死体、それを見つめる若人 いいねぇ
- ミステリィの導入としては上々 オープニングにどうつながりどう転がるか 想像の何歩先が待っているのか
- キャラの立たせ方がシンプルで良い 数字に強いメガネ君 ルービックキューブの才能
- 奇妙なシーン群
- 暴力のシーンで新鮮なセンスを見せ付けられるとは思ってもみなかった
- もうオープニングにつながってしまった…ちっと弱い
- 「やめろ 手を出すな」と言ってくれ
- 警察拒否の理由の力強さ
- 過去のハードルはどのようなものだったのか
- ミステリが加速する ジャンルはまだ死んでいない
- ケンカに勝っちゃう
- こんなアクション初めて見た!!!!
(以下略)
ハイハイハイ。最後まで見入ってしまいましたよ。