芸人のコンビ名をズラッと並べている近頃の日記には普段よりも多くのアクセスが記録されています。
 そのアクセス元に見られる検索ワードを見た時、例えば「M-1グランプリ」とか「サンドウィッチマン」といった単一単語で検索されたものに関しては訪問者の意図を測りかねるわけですが、「コンビ名+○○」という複数の組み合わせで検索されたものには何らかの意思が見える。よって面白い。
 ピックアップしてみる。
ザブングル+ツッコミ
 これは最も多い組み合わせ。チルさん同様、「審査員に褒められてたけど、あのツッコミは本当に上手いのだろうか?」という疑問を解消したかったのではないでしょうか。
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m-1+浜田+つっこみ+似ている
 この検索も多い。ツッコミさんがダウンタウン浜田に似ているという意見は松本がその場で述べているんだけど、それを改めて検索した人はもっと古い時点で同じ意見を発信しているログを探していたのかなぁ。
 「ダイアン+ダウンタウン+そっくり」という検索からのアクセスもありましたが、ダイアンの漫才とかつてのダウンタウン漫才の構造的な類似について述べているブログ等は見当たらないです。
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キングコング+ツッコミが
 …下手、と言いたいのでしょうかw 西野氏がネタを構築している以上はツッコミが上手い下手という次元の話に意味は無いようにも思います。アンタッチャブルの柴田っぽいツッコミに見えなくもないかな。相方のボケとかキャラクターを適度に愛しているようなツッコミ。暴走を止めつつも笑ってしまう、みたいな。
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トータルテンボス+つかみ
 今回トータルテンボスが見せた2本のネタは同じ形のつかみでシチュエーションに飛び込んでいきました。1本目の手ごたえを受けての2本目だけに、あえて変化を付ける必要性はなく、むしろ踏襲によってスムーズなつかみが成立していました。
 去年のトータルテンボスは「ラーメン店×レポーター」のネタでしたが今年のネタのつかみに比べると完成度低いです。ツッコミさんの「存じねーよ!」「いかちーな!」といった似非若者ワードによる相槌はちょっと鬱陶しいくらいで、ボケの存在感がいきなり減退しているようにも思えます。
 最初のボケが「味のダンボール箱や!」ではつかみ失敗と言っても過言じゃない。チルさんは去年のトータルテンボスを見て「ボケの存在感が薄く、ツッコミも大事なところでスベった」と評していました(M-1 2006評)
 それに比べて今年はかなりレベルアップしているのではないでしょうか。笑える空気を作るのも殺すのもわずかな部分に因るわけで、漫才は奥が深いです。