近況

 完全な物語作家ではない自分は、所詮距離感を計る事でしか表現できないのかな。母親になれないダメな雄。雌を選ぶという行為で自分を表現したつもりになろうとしている。
 距離感を感じるためには他人の創った映画と向き合わなければいけない。なかなか面倒である。でも今現在の自分は映画観賞欲が結構高まってる。古い知り合いの自主制作映画さえ観れるほどに。
 どっかのディレクターが選んだアングルと向き合う。どっかの役者が選んだ演技と向き合う。そこに自分の意識を重ね、ズレを確認する。その行為の継続がえいがゾンビチルを形成していく。
 そういう意味では好きな映画ばっかり何度も観てたってダメなのか。地上波で監督作品放送してもらってるのを羨ましがりながらも観なきゃダメか。
 フジテレビさんで放送中の映画を観ながら久々に「羨ましいかも」って気持ちが生まれた。刃がボロボロで錆びまくりで超なまくらな日本刀状態だった。映画観てもっと悔しがったり羨ましがったりすべき>俺。mixiシュガー&スパイスの感想がズラーッと並ぶ事に嫉妬すべき>俺。もっと、しょうもない自分をノドの奥から引きずり出すべき>俺。
 もっと狂ったような文章書きたかったし狂ったような文章を書く人間でいたいと思うけど、この程度で落ち着いてしまった。いつのまにかスッカスカだ>俺。