夢で見た映画

 どうでもいいことをひたすら書き続けて毎日更新するようにします。今日の昼に睡眠を貪っていたところ映画を観ている夢を見ました。
 その時見ていたのはチャップリンの「ライムライト」だったのですが、夢の中で観たのは実際のライムライトとは程遠いものでした。ライムライトはおそらく一度も観た事ないのですがおそらく程遠い。
 なにしろ映画を観ていたつもりなのに途中からライブパフォーマンスを観ていたのです。メリーゴーラウンドのような舞台セット。馬や馬車は無く、無数の裸電球が垂れ下がっている。メリーゴーラウンドがものすごいスピードで回転し始める中、チャップリンがふざけた調子で何やらやっている。
 よくわからないけどそのパフォーマンスに大いなるメッセージ性と構成の妙味を感じ、チルさんは感激しながら号泣。そのままエンディング、大団円。観客に対してセット上の裸電球をプレゼントするおまけつき。
 そのままなだれ込んだアカデミー賞の授賞式でチャップリンと対面して(すごい話だ)つまらない賛辞を述べていたら目が覚めました。
 チルさんはたまに夢の中でボロッボロに泣いてしまいます。映画らしきものを観て感動して泣くパターンが多い。その感動にロジックは必要ない。泣かざるを得ないほどの感動がそこにある。それを、ただ受け入れる事で涙するわけです。
 感動の余韻を引きずったまま目覚めれば、当然涙の存在を確認する。まぶたがジワジワ〜と揺さぶられる感覚はまだ残っている。でも眼球は濡れていない。ひとかけらの涙も存在しない。不思議です。
 それにしてもチルさんは、映画を観て涙を流したいのだろうか? とても涙もろい男なので涙自体に意味は感じないけど、印象深い映画に接した際に涙を流してきたのは確かだ。
 それじゃあチルさんの次回作「LV」はどんな感動を与えられるだろう。与えたいのだろう。なんとなく作った映画でぼんやりした感情しか喚起できない事をもっと必死に回避しなければいけない。そのための方法論をもっと必死に模索しなければいけない。「実現したかった描写」の寄せ集めじゃ何も生み出せない。