chopsticks form

 齢30にしてようやく、正しい箸の持ち方というものを意識するようになりました。
 きっかけは先日訪れた餃子の王将にて、真正面に女性3人組が座っていた事に端を発します。食欲の権化と化していたチルさんがその状況に置かれて少しだけ冷静になり、王将で豪遊気分を味わうという行為のカッチョ悪さを少しでも緩和しようとした結果が、「ちゃんと箸持ってみよう」でした。
 外食する時は一応正しい箸の持ち方で食べているつもりですが、まだまだ下手糞です。山本さんに招かれた忘年会の席ではどのように持つか。難しい問題です。
 しかしチルさんは実際のところ、正しい箸の持ち方というものに異議を感じてきた人間なのです。誰が正しいって決めたんだよ、というのが根本的な疑問としてあります。
 そして、正しくない形で箸を使用している人間への無意味なバッシング。あるいは「(箸を正しく持てない)あいつはロクな育て方されてないな」と親の人間性をも軽々しく否定…全く理解できません。
 結局正しい箸の持ち方というものを教育された結果、正しくない人々への差別意識を発揮するためのツールに成り下がっている例が多い。
 正しい教育を受けてきたという自負があるなら他人の親を否定することを躊躇してもいいんじゃないか。まぁ、そういうことです。
 「だったら正しくない箸の持ち方を続けていればいいじゃん」と誰かは言うかもしれない。なので言い換えよう。
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 齢30にして、チョップスティックス・フォームの改造に取り組んでいます。