ウォッチメン

 ザック・スナイダーウォッチメン」を観てきました。その感想をほぼ書き終えた頃にPCがシャットダウンしてしまったので感想は大雑把です。
オフィシャルサイト(いきなりムービー流れます)
 なかなか面白かったです。無骨な処刑人・主人公のロールシャッハはアブクとなって死亡。世界の求める平穏が正義感をひねりつぶすことで完成する。
 アクション描写で物凄いセンスは感じられませんでした。かといってスプラッタ描写に斬新さがあるかと言うと首をかしげたくなる。原作のリリースされた時代を考えれば十分にインパクトがありますけど。
 ロールシャッハを演じた役者があれほどカッコ良く見えるのは原作のテイストに忠実だからでしょうか。本来そのキャラクターが持っているコンセプトをきっちり踏襲しないと引き出せない魅力のように思います。
 ミステリ調の中に組み込まれていくキャラクターの過去。心地よいバランスで進んでいく。巧い。
 Dr.マンハッタンの失踪とロールシャッハ逮捕から牽引力が増し、きったないチビおやじが振るう圧倒的な暴力は爽快すぎます。刑務所脱出直前の仕置き描写は、試みとしては最高でしたがもうちょっとカメラワークで強調してほしかった。やや失望。
 コンセプトがコンセプトだけに使われている音楽にはGrand theft Autoでおなじみの曲がちらほら。Vise Cityに使われていた曲だったり、GTAIVのトレーラーに使われていた曲などがあって面白い。
 映画でも観ようかーと、なんとなくチョイスした作品でしたが、それなりに満足できました。