夏のレプリカ

夏のレプリカ (講談社ノベルス)
 森博嗣夏のレプリカ」を読了。イリュージョニスト事件が世間を賑わせていた頃、同時期に起きていた政治家一家誘拐事件。
 犀川&萌絵が2種類の事件にほぼ同時に関わり、同時進行に近い形で解決していく。
 シリーズで一番好きかもです。主人公コンビの存在感は薄いですけど。
 叙述トリックに近い事をやっている…のかな。真相に至る状況が美しいですね。
 主観の歪みとか、その辺のテーマ性が深いです。何度も読みたくなる作品。