生還

 病院が開くのを待つ。起床してから近所の内科を調べる。上京して以降、内科へ行った事がなかったです。
 ダークな気分と戦いながら着替えて家を出る。重い足取りで第一候補の病院へ到着するも、予約での診療のみらしい。
 第二候補へ。歩きながら自分の目が死んでいるのを感じる。不審者というかゾンビである。第二候補へ到着するとそこは待ち人で大渋滞。50人ほどの患者がズラリと並んで待っている。こういう言い方はどうかと思うが、チルさんより具合が悪そうな患者はほとんどいない。
 1時間半くらい待たされたあげくようやく診察してもらえた。その間にも3人ほどの患者が「私の番まだですか? ずっと待ってるんですけど?」と受付に詰め寄っていた。3人ともに若い女性だった。
 過去に見たことのあるベタな総合感冒薬を処方してもらって帰宅。途中にも内科の病院を発見。こっちなら90分も待たされないで済んだかもしれない。薬を飲んで寝た。
 それにしても風邪は怖い。インフルエンザにかかってしまった須藤茉麻さんはもっと苦しいのだろうか? そう考えると自分が情けなくなった。