カイジ

 「カイジ 人生逆転ゲーム」を観てきました。チルさんは原作漫画大好きっ子です。
 脚本家、わかってねえなぁ!
 これが結論です。なぜ? なんで? なんでなん? そんな疑問ばかりが頭に浮かんでしまう。
 原作が放っていたギャンブル漫画としての輝きをいとも簡単に切り捨て、稚拙な論拠で勝負の分かれ目を演出した気になっている。てめえごときが福本と対等のドラマ描けると思ったら大間違いだよ!
 限定じゃんけんというあれだけ濃密だったシチュエーションが、これほどまでに軽く扱われ馬鹿合戦として仕立て上げられていたのには驚きました。
 数多くの映画関係者がカイジの映画化を夢見たはずなのに、実際にそのチャンスを得たこの映画のスタッフ陣は最も酷い形で原作ファンを裏切ってくれました。もうこういうのが当たり前の業界なんですね。権利さえ買ってしまえば後はどうにでもできる。高級食材を手にした幼稚園児のシェフごっこ
 なんかサイレンの時と同じような罵詈雑言にしかならなさそうなのでやめます。
 ただ、石田のおっさんを演じた光石研には思い切り泣かされました。主演の藤原さん他、役者勢には拍手を送ります。Berryz工房のお芝居「サンクユーベリーベリー」に出ていた千駄木千勝役の方が割と目立ったポジションの黒服を演じておられました。多分。
 しかし脚本家のやつぁ許しませんよ。こんなものの何がクリエイティビティかと。ふざけんな! 畜生め
 こんな形で金を巻き上げるのが今の日本映画業界なんだとすればチルさんはそれに歯向かう立場でいたいですよ。
 あーあ。