抜きん出る

 山本清史さんが「自主映画で他の人より抜きん出るために必要なこと」をつぶやいてくれたのでまとめておきまーす。
 自主映画で他の人より抜きん出るために必要なことは、まず役者。次に録音機材。それから企画と脚本。先の二つが良くなると、企画と脚本が平凡でも何と普通の映画に見えるから大丈夫。でも先の二つが素人臭いと、企画と脚本では勝てない。
 一スジ、二ヌケ、三ドウサ、と言うが、それは全部がプロの話。自主映画では脚本だけプロなんてほとんどあり得ないから一スジはない。カメラは性能も上がり、アマチュアもプロも関係ないから二番目というほど大事でもない。けど役者はハッキリ差があるからこれが一番。
 録音機材は、かなり曲者で、なかなか使い方が特殊だから専門知識が要る。そこで自主映画ではあまり現場がうまくいかないし、編集段階でも整音やMAが技術的に下手で修正できない。これは勉強するしかない。機材はカメラ買うより安いから、カメラ買うくらいなら録音機材を買うべき。
 照明は、ホントはないとダメだが、一番金と時間がかかり、ゲリラも不可能になるので自主映画の場合は優先順位が低いのだな。役者と録音機材が揃ったら、あとは素人でもなんとかなるよう企画と脚本を考えれば勝てる。やりたいことは予算があるときにやるべし。勝算のない作家性は最悪と知るべし。