麺創研かなで 紅

 武蔵野線を使うと府中まで割と楽に行ける事に気づいたためRDBで強く薦められた「麺創研かなで 紅」へ行ってみました。(公式web)
 府中本町駅から徒歩で10分ほど。途中で大國魂神社の境内を通るのも乙な気分です。午後5時ごろに到着。半分以上が空席。
 券売機で食券購入。辛さレベル☆☆☆★★とされる紅らーめん特盛り温玉付き(紅¥790+特盛り¥300+温玉¥50)。特盛りは野菜2倍、麺とバラ肉は1.5倍とwebにも明記されています。つまり麺量だけは大盛りと同じかな?
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ezc/ramen/2011/0615kurenaiA.JPG
 具のボリュームについては拍子抜け。バラ肉のビジュアルが吉野家牛丼の肉質に似てるなー。
 スープをレンゲで一口。塩分強め。強すぎるという違和感は無い。濃厚さ・旨みも十分感じさせる強固なスープ。「この風味」はどこかで味わった事があるなぁ何の味だったかなぁと悩んだのですが今思い当たったのは芝麻醤です。
 バラ肉と野菜をつまむ。序盤はバラ肉の上にニンニク混じりの香味油が乗っていたので相乗効果で美味しかった。野菜は普通の茹で野菜。2倍に増えたというのが実感しづらい量。味噌スープとの相性はまずまず。
 麺。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ezc/ramen/2011/0615kurenaiB.JPG
 7通りの幅でカットされたという異色の麺。2mmから10mmだそうです。やはり目につくのはきしめん的な幅広麺。細い麺と太い麺を同じ量使ってるわけではなく、全体量の中で太い麺の比率が多くなっているのだと思われます。(根拠なし)
 まず気になったのは食感でしたが、悪くない。すすりにくさは感じない。歯ごたえもあって味わいもなかなか。ただ、スープの強烈なインパクトは控えめに感じられる。麺とスープのどちらが主役かといえば間違いなく麺。この不揃い麺自体が紅というラーメンの根幹。スープを活かすための麺という感じはない。
 スープだけではやや濃すぎるくらいの味は乱切り太麺と合わさると成立している。美味しい。芝麻醤っぽいクリーミーな風味やラー油などの辛味成分も全体のスキを無くすのに効果的。辛さはほとんど感じない。「辛いなぁ」と思わせない程度。
 最後まで飽きずに食べられたものの量は物足りない。特盛り料金の中に野菜増量の分も含まれている以上、茹で野菜の量をもっと増やしてほしい。現状の量ではどうしても二郎に見劣りする。バラ肉はこれ以上いらないけど。結果的には野菜もバラ肉も対価を支払って増やすまでも無いものだったので勿体無い感。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ezc/ramen/2011/0615kurenaiC.JPG
 麺を存分に味わいたい派のチルさんとしてはデフォルトの1.5倍で330gというのも不満。このラーメンを特盛りと呼ぶのは解せない。大盛り牛丼と特盛り牛丼のご飯が同じ量である吉野家と同じ仕組み。スープも麺もインパクト十分だけに、その両者を沢山食べたい人間にとってはメニュー選択の幅が狭い。
 満腹感を得たいなら特盛りでなくご飯ものを頼むべきでした。でもそれは個人的にイヤなんです。麺を食べに行ってるので。
 というわけで、食べた直後は総じて納得していたのですが、後になってコストパフォーマンスへの不満がじわじわ噴出してきました。攻撃的なラーメンに出会えたことは嬉しいものの、価格設定も攻撃的。差し引きすると・・・うーむ。
 ごちそうさまでした。