SUPERBAD

スーパーバッド 童貞ウォーズ』を見ました。童貞コメディってある程度の需要があるんですかね? アメリカでも日本でもそこそこ見かける感じですよね。このSUPERBADは興収で週間1位になるくらいの大ヒット。トータルで1億ドル突破だそうですよ。
スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』主演のマイケル・セラ、『キック・アス』のレッドミスト役クリストファー・ミンツ=プラッセなどが出てることで興味を持ちました。(この辺の役者の名前は全然覚えてないのでググってます)
ただ、この映画の主役はセスというデブアフロ童貞キャラクター。冒頭はこのキャラが車に乗りながら携帯電話で話してるシーンなんですが・・・『レザボアドッグス』でクリス・ペンが演じたナイスガイ・エディにしか見えないわけですよ。しゃべりのトーンとテンポ、横からのアングル、デブっぷり、パーマ感。
ググってみた限りではこういう連想に至った人間はチルくらいなので、役作りにレザボア・ドッグスを参考にしたわけではないと思います。童貞映画がギャング映画をオマージュする意味が無いですな。でも言いたかったの。
そんなスーパーバッド。高校のスクールカースト底辺にいる童貞3人が、年度末に行われるパーティ(いわゆるプロム)への参加を目論見、そこでの脱童貞を目指す物語。中盤まではそんなに牽引力がなく、のめりこめなかったのですが、それ以降の落とし方はなかなか綺麗でした。
なんというか、一番最初の「クリス・ペンっぽいなあ!」という印象が一番鮮烈で、ストーリーは引っかかるものが無かったですねw 「童貞あるある」みたいなのも思ったほど描かれてないんですよね。不満は無いんですけど。
一番すごいのはキャストも無名の若手ばかりで、制作費的にはかなり控えめの作品なところですかね。的確な演出と丁寧な脚本でしっかり仕上げたコメディって感じです。勉強になりました。