道頓堀

中華そばの店[道頓堀]へ行ったら結構混んでいて、チルさんの頼んだ一品と、チルさんの後の人が頼んだ一品とで、出てくるまでに7〜8分のギャップがあったので少々気まずかった。イラだったご様子でテーブルをトントン叩き出すしアクビを連発するし。

そういえば、たまーにネットで[ラーメンなんて並んで食べるモンじゃない]って意見を目にするのだけど、その瞬間にチルさんは[なにぬかしとんねんこのボケ〜]という思いよりも[並んで食べてる俺ってキモいのかな]的な思いが先立ちます。

でもチルさんとしては[マ9ドナルドのメニューに金を払う価値は無いのでは]と思うし、行列で待たされて1,000円を払った末に与えられる上質のラーメンというものに確かな価値を覚えるので、時には行列を覚悟します。

かといって[行列があっても全く構わない、何分だろうが待ってみせる]というスタンスというわけでもなく、上質の料理を口にしようと思ったら[何時開店で何人くらいの行列が当たり前で…]といった情報を事前に入手しておかなければならないのは至極当然、という事です。

たまたま耳にしたフレンチの名店にフラッと立ち寄って入店を断られた人間にとっては、その店の味は、予約や情報収集するほどの価値が無いというわけであり、別の人間にとってその店には[大事にしたい時間とサーヴィスと味]があるのだ、という事でしょう。

スープと麺と具のコンビネーションに特化した店だって、そういう構図に含まれて良くないわけがないと思うのです。