邦題ゾンビ

邦題[ゾンビ]こと[DAWN OF THE DEAD]を観ました。VHS。レンタル。


ジョージさんちのゾンビ君。近所にある二軒のレンタルビデオ店のうち一方にはロメロのゾンビものが皆無で、もう一方に唯一生き残っていたのがこの作品。

ショッピングセンターでバトる。という内容をぼんやり覚えていただけなのですが、冒頭のスケール感の出し方は出世しつつある頃のロメロの気概が感じられました。

銃撃戦、飛び散る血肉。永遠のタッグチームであるはずの両者がしっかりばっちりくっきりとタッグを組んでいることに感動。銃を撃つならイコールドバッなんだよ。ワイシャツから血がじわっとにじんで苦悶の表情、とかそういう軽薄な表現をしちゃいけないよね。

なんとか頑張って生き残っていく、ただそれだけの描写の中で生存者の間に生まれる不審や苛立ちが丁寧に盛り込まれていて、テンション上げてギャーギャー叫んで…という短絡化した[極限状態]ではないところがロメロがロメロである理由なのかもしれません。

カメラワークもかなりセンス高い。ゾンビに執心した中年監督というイメージとは程遠い位置にある若々しい演出があったりして嬉しくなる。

後半に出てくるヒゲ面野郎を見て[From Dusk Till Dawn]が観たくてたまらなくなりました。DVD欲しいよ。[From Dusk〜]やっぱり最高っすわ。イカれた犯罪者兄弟とかセックスマシーンとかキャラ立ちまくってるじゃん! 展開も最高。

DAWN OF はスキ多いけど時代は作ったと思います。人間の感情とかちゃんと書いてて素敵でした。うわ、なんか尻すぼみな感想になった。