Dragons 6-4 Swallows

 中日先発は6戦2勝・防御率2.90の小笠原孝。ヤクルト先発は10戦5勝防御率2.13ガトームソン。どちらかといえば、負けの可能性が濃厚な試合。逆に言えば勝つと大きかった。
 ヤクルト岩村明憲ソロ→中日井上一樹2ラン→ヤクルト米野智人ソロと、1・2回で3本のホームランが飛び出す乱打戦の気配だったが、3回表から6回表までは両軍ノーヒット。ピリピリした展開に。
 6回裏、岩村ラロッカが供にフォアボールで出塁。ピッチャーは落合英二に交代。6番宮出隆自は右バッター。流れを切りたい采配だったが、2点タイムリーツーベース。大きな勝ち越し点を食らう。
 7回表、1アウトから立浪和義がヒットで出塁。続く井上は外野フライ。8番・谷繁元信の場面で立浪が盗塁成功。勝利への執念を見せる。谷繁はフォアボールで続いて1−2塁。
 ピッチャーの打順で代打渡邉博幸。今日が36歳の誕生日を迎えたベテランが、2球目をレフとフェンス直撃の同点タイムリーツーベース! ガトームソンをこの回で降板に追い込んだ。
 セ・リーグで最もイキの良いヤクルト打線を相手に難しい継投リレーに入る。デニー友利高橋聡文平井正史とつないで3イニングをしのぐ。
 9回表、先頭打者の立浪がヒットで出塁し、2アウトの間に3塁まで進んだが、つづく英智は三振に終わる。
 延長に入り10回表。ヤクルトピッチャーは木田優夫。先頭の森野将彦が出塁、ピッチャーへの代打・川相昌弘が神技ともいうべき送りバントでランナーを進める。
 続くは3番・井端。ショートゴロに打ち取られてランナーそのまま。4番・タイロン・ウッズは敬遠…5番アレックス・オチョアに期待がかかったものの、ファーストフライ。勝ち越せず。
 10回裏、ヤクルトは3番岩村からの危険な打順。中日は“DEATH 13”岩瀬仁紀を投入、勝負に出る。先頭にヒットを許すものの、後続を3人で片付けて望みをつなぐ。
 11回表、立浪→井上と連続で倒れて2アウトとなるも、8番・谷繁がテキサスヒットで出塁。9番はこの日2打席目となる英智
 スリーベースщ(゚Д゚щ)カモォォォン!!→(サヨナラのチャンスと勘違いして)3塁まで行く意味ねーかw→(裏の攻撃あるよ)意味あるっつーの俺プギャー
 などと2ch実況板でボケをかましていたら、5球目をまさかの2ランホームラン!!!英智にとって4年ぶりの一発は伝説に残る殊勲の一撃となった。
 忘れちゃいけない11回裏、“くねくね”こと鈴木義広が締めくくって初セーブをあげた。
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 非常にスリリングな試合でした。一進一退。何が勝負を分けたのか、しいていえばリリーフの質になると思いますが、両チームともに力を出し切った素晴らしいゲームでした。
 チャンスで一本が出ないというのは、視点を変えれば守備側がピンチを耐え、しのいだといえる。木田が打たれた球は良いコース良い高さに決まったフォークボール。失投ではありません(ってデーブ大久保氏が言ってた)
 「バットを振れば何かが起こる」英智の言葉には頂点を目指す誇り高き戦士としての決意が見えました。ドラゴンズ最高!
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