川相昌弘選手引退

　2003年秋、ドラゴンズ監督に就任した落合博満は「現有戦力の底上げで十分に優勝可能」と一見大胆な発言をし、ＦＡ宣言選手の獲得や外国人選手の[発掘]をしなかった。
　例外的に[補強]されたのが、横浜から放出されたドミンゴ・グスマン、広島を放出された筒井正也、そして読売での現役生活引退を撤回した川相昌弘である。
　川相の功績を実感できないドラゴンズファンはいない。中日のスターティングメンバーに川相が食い込む余地は無かったものの、川相が守備固めでサードを守っている時の安心感はチームと投手とファンを落ち着かせた。代打に送られて犠牲バントを当たり前のように決め、己の持つ犠打の世界記録を日々更新していく様はひたすらにカッコ良かった。
　2006年シーズンは、選手であると同時にメンタルアドバイザーという役職を正式に与えられ、ドラゴンズの選手達をがっちり支え続けた。
　そんな川相選手、来期もコーチとしてドラゴンズに残る可能性が高いようだ。本当に嬉しい。元ライオンズの辻発彦氏が２軍監督に就任するという噂もあるし、スタッフの顔ぶれもソウソウたるものになりつつあるなぁ。石嶺宇野辻川相落合て。
　ドラゴンズは本気で黄金時代を作ろうとしている。落合がもたらした高純度のプロフェッショナリズムが浸透しつつある。
　それはともかく、川相さんお疲れ様でした！！！