うつせみ/3-iron

 キム・ギドク/Kim Ki-duk監督作品「うつせみ/3-iron」を観ました。レンタル、DVD。キム・ギドク作品を観るのはサマリア [DVD]悪い男 [DVD]に続き3本目です。

うつせみ [DVD]

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 嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 凄すぎる! なんじゃこらあああああああああ
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 深呼吸
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 初見で気持ちがヘロヘロになる映画に出会うのはなかなか難しいのですが、このうつせみは…キました。パッカーンと頭蓋骨割られました。
 「どこぞの映画祭で賞をもらった作品=凄いに違いない」という浅はかな先入観によって影響されるパターンもありがちだったりしますが、監督がかなりの実績を残しているという曖昧な情報こそあれ、この作品そのものが受賞したかどうかは全く関知していない状態で鑑賞しました。
 ゆえに、比較的ニュートラルな姿勢で鑑賞できたはずです。キム・ギドク大好き属性もかなり薄まってきていた状態で観たつもりです。
 それでも、この圧倒的な飛距離。ホームランなら170m級、ゴルフなら400ヤード超えですよ。やられました。
 この映画を既に観た人は「そんな絶賛されるほどでもないだろ」とお感じになられるかもしれません。チルさん自身、この映画に感服した理由を理屈で説明する事は不可能かもしれない。
 それでも。鑑賞中に「凄すぎる」「素晴らしい」と何度もつぶやいてしまったのは事実だし、嗚呼嗚呼って自動的に漢字変換されるまでAのキーを押し続けずにはいられなかったのも事実である。
 それが全てじゃないか?
 観ている途中で思った事をそのまま書く事も可能だけど、圧倒的な衝撃を受けたという事実の前ではかすんでしまう。なにより、それらの情報によって、まだ観ていない人のメンタリティに影響を与えてしまう事が残念で仕方ない。
 そういうわけで、エントリを分けて感想篇として独立させよう。