Avalon

 観ました。簡単に言うと面白くないなぁ。
 Avalon小説版はホント面白いんですよ。実写にしてみたものの理想の5分の1くらいしか実現できていない、そんなところじゃないかな。
 技術的には先進的なんだけど、その一歩を踏み出しただけで映画が完結してしまっている。
 あるいは、もしかすると、脚本を担当した伊藤和典のテンポで片付いている映画なのかもしれないな。伊藤さんは尊敬しているし腕力のある脚本家だと思っていますが、それでもなぜか、伊藤さんがあえてこのテンポを狙ったのではないか?と感じました。
 イマジネーションと、それをふくらませてしっかりした物語にすることも可能だった事は小説版で証明されているんだけど、企画に時代が追いついてないですね。観客が付いていけていない、とかじゃなくて。