リプレイもどき1-2
ソード・ワールド2.0ルールブック1に付いていたシナリオを1人でテストプレイし、リプレイ風に書き起こし。リプレイもどきです。
オリジナルキャラクター5人がパーティを組むまでの顛末はこちらにて。
シナリオ本編に入ってからのログを3本に分けてみます。1-2、1-3、1-4で完結です。基本的に省略なしなので長いです。
- GM 乾杯の後で自己紹介の続きをしている皆さんです。いつのまにか店に入ってきていたエルフ男性が店のマスターと話しています。
- GM=エルフ 「マスター! 見つけてきたぜ、遺跡」
- GM=マスター 「ようマイエル。また見つけたのか。最近景気が良さそうだな」
- GM=マイエル 「ぼちぼちさ。今回の物件は正直初心者向きなんだが…悪くはないぜ」
- クウォン ん、初心者向き物件?
- GM=マスター 「仕事に飢えてる奴ならいくらでもいるさ。ちょうどいい…おいクウォン! ちょっと来てみな」
- クウォン 「なーにー聞き耳立てちゃったよー遺跡だって?」
- GM=マイエル 「お、姉ちゃんもしかして新米か? ちょっくら遺跡を探ってみたくはねえか?」
- リム 「遺跡探索! 冒険者稼業の王道ですよ」
- フージ 「サーガとしては凡庸ともいえますな」
- クウォン 「遺跡? 行きたいねぇ。お宝ゲットで貧乏脱出だ!」
- GM=マイエル 「俺は遺跡の情報を冒険者様に売ってる探し屋をやってるマイエルだ」
- ジャイル 「遺跡の情報を俺たちが売ってもらうわけか」
- GM そういうパターンの冒険は正に王道として冒険者達をうるおしています。
- アルファ 「マイエル、それでその遺跡の情報はいくらなんだ?」
- GM=マイエル 「新米冒険者にふっかけるとマスターにしかられそうだからな…正味な話、100ガメルでいいぜ」
- クウォン 「困ったねぇ。そんなに持ち合わせてないよ」
- リム 「えぇっ! クウォンさん、一体何ガメル持ってるんですか」
- クウォン 「50かな」 さわやかに言い切るw
- アルファ こめかみを押さえて「なんてこった」
- フージ 「5人で100ガメルですか? 分担すればさほど問題なしですが」
- GM=マイエル 「もちろんさ」
- クウォン 「みんな…25ガメルずつ払っといてw」
- アルファ 「100ガメルくらい俺が払おう」財布を取り出す。全員が25ガメルずつ減らしてキャラシートに書き込むのも面倒でしょw
- クウォン 「さすがはあたしの見込んだバディね」
- アルファ 「バディ言うな」
- GM=マスター 「ちょうどいいじゃないか。まずは遺跡探索で冒険者デビューしてきな」
- リム 「その遺跡について、ガメルを払う前に教えていただけませんか」
- GM=マイエル 「ああ。その遺跡は…」以下かいつまんで説明。その遺跡はこの街から徒歩で半日の距離。魔導機文明時代、つまり300年ほどに滅びる前まで続いた文明の時代の遺跡です。エントランスにその時代の石像が置かれていた。玄関は開けられておらず、足跡も無し。まず間違いなく探索されていない。宝物が眠っている可能性も高い。地上2階建ての建物。探索はそれほど苦労しないだろう。遺跡が実在する証拠として、石像の足元に彫られていた文字を紙に転写してきたよ、と言って用紙を取り出すマイエル。魔導機文明語の読文ができるのは…フージ、ジャイル、リムの3人ですね。<バルトゥーの屋敷>と書いてあるのが分かります。
- フージ 「屋敷ということは個人の邸宅でしょうな」
- ジャイル 「どうする?」 所持金200で余裕ないから決断は他人任せw
- アルファ 「買うよ。俺が払っておく」 っ(100G)
- クウォン 「決まりだね。マイエルさん、そういうわけだから」
- GM=マイエル 「契約成立だ。準備が出来たら俺が屋敷まで案内させてもらうぜ」
- GM 準備期間に下調べすることも出来ます。具体的に言うと魔導機時代のバルトゥーという人物について、公共機関であるルキスラ国立図書館で調べてオッケーです。<文献>判定です。
- リム 唯一のセージ持ちとして凄いプレッシャーが…w
- フージ このセッション終わったらセージ取得を検討するね><
- GM それじゃあリム、<文献>判定の達成値を教えてください。
- リム [5]+4=9です。低い〜
- GM 目標値に届きませんでした。
- リム 「皆さんごめんなさい!」
- ジャイル 技能なしの平目で挑戦してもいいの?
- GM あ、どうぞ。失礼しました。
- アルファ[5] フージ[7] ジャイル[7] クウォン[7]
- GM 結局リムの9が最高ですね。バルトゥーについての情報は得られませんでした。
- リム 「キルヒア神の名を汚してしまいました…」 ちなみにキルヒアっていうのは賢神…知識の神でーす。
- クウォン 「ま、どうにかなるよ!」
- GM 他に準備があればどうぞ。冒険者の店は所属する冒険者に食糧を支給してくれます。今回は2日分の食糧をもらえますよー。
- クウォン 「本気でありがたいんだけど! 頑張ってくるねマスター」
- GM=マスター 「おう、いってこい」
- GM 遺跡までは半日です。冒険者の店にいる時点で昼なのか夜なのかも決めてませんので、屋敷に到着する時間は自由に決めてしまって構いません。
- アルファ ちなみにパーティ内の暗視持ちは…5人中3人なんだね。
- フージ 日中に探索できればいいよね? とてもアバウトだけど
- GM アバウトでいいよー 街を出てから東へ8時間ほど進むと広めの森林地帯に入る。そこから4時間かければ到着。
- リム 到着しちゃっていいの?
- GM うん。マイエルが送ってくれるのは往路だけですが、帰りの道順は簡単に記憶できるから安心してください
- クウォン じゃあ到着したってことで。
- GM 森の奥、木々が途切れた先に高い崖がそびえたちます。その手前に屋敷はあります。建物の裏側半分が崖に埋もれてしまっていますが、2階建てということは分かります。2階の位置に鎧戸が閉まった窓が2つ。魔導機文明の様式で建てられた石造りの屋敷。横幅15m、高さは10mくらいです。壁には美しい彫刻が施されていた形跡がありますが、かなり磨耗してます。手前側には黒光りした素材で出来ている玄関っぽい扉がありますが、両開きのうち片方が開け放たれています。
- アルファ ん、出入りの形跡は無かったって言ってなかったっけ
- GM=マイエル 「おかしいな、ちゃんとあの扉は閉めてきたのに。開けっ放しにはしなかったはずだぞ」
- リム 足跡とかあるかも?
- アルファ それじゃあ<足跡追跡>しますね。スカウトも1人なんだよなー
- リム 玄関先の足跡ならレンジャーでも見れると思う
- GM シーフorレンジャーでオッケーですよ。技能ない人も一緒に振ってください。目標値10
- アルファ[3]+3=6 フージ[2ファンブル] ジャイル[9] クウォン[11] リム[4]+4=8
- GM 最大で11ね。成功しました。1ゾロでファンブルのフージは経験点50点追加してください。
- ジャイル 初の1ゾロおめでとー!
- アルファ しかし技能持ってる2人の達成値低いなー申し訳ないw
- フージ スカウト取得を検討する…かな><
- GM クウォンにはいくつかの足跡が屋敷に入っていった事が分かります。蛮族の足跡っぽい。出てきてないもよう
- クウォン 「中に蛮族がいるっぽい。気をつけて」
- アルファ 「クウォンと俺で前衛に立つか」
- クウォン 「オッケーバディ」
- アルファ 「言うと思った」玄関から入っていこう
- GM では最初の部屋。横に15m、奥行き9mほどのエントランス。窓はなく、光源もないです。玄関から光が射し込んでいるだけ。ホコリの匂いが充満してます。部屋の中央には上から落ちてきたであろうシャンデリアの残骸。入って真正面のところには扉があります。部屋の左右には台座に乗せられた石像が1つずつ。翼と鉤爪のある悪魔風。石像の台座に彫られているのが、マイエルの書き写したものと全く同じ文字。
- GM=マイエル 「それじゃ、俺が案内するのはここまでだ。先に街に帰るよ。頑張りな」
- クウォン 「ありがとねー。気をつけてー」
- ジャイル 「マイエルってそれなりにレベル高いのかな」
- フージ 「そうでしょうなぁ。情報を100ガメルで売るのは確かに破格かも」
- クウォン 「よくわからない金銭感覚だね」
- GM まったくですw それはそうとエントランスの正面にある扉は半開きになっています。ドアノブは少し泥で汚れています。どうしましょうか
- アルファ <足跡追跡>しますね。さぁ、みんなも振るんだ
- GM 目標値は10です。
- アルファ[3]+3=6 フージ[10] ジャイル[4] クウォン[5] リム[7]
- GM フージは蛮族の足跡が正面扉へ続いてるのに気付きます
- フージ まぁ、そうでしょうな
- アルファ そんな当たり前の事にも気付けないスカウトです…聞き耳とかしてみる?
- GM 扉は半開きなので判定する間でもないです。物音は聞こえませんよ
- クウォン 「どんどん行くよーゴーゴゴー」
- GM 次の部屋。部屋というか廊下っぽいです。右側奥には2階へ上がっていく階段が、左奥には地下へ下っていく階段が見られます。入った正面には女神っぽい石像が台座に乗っています。女神像の両目部分には赤とかオレンジに近い色の宝石がはめられているようです。
- アルファ なんか怪しいな。罠でも探してみようか
- クウォン うん、取るとヤバいかも。調べてみてよバd
- アルファ 「バd言うな」 <探索>[8]+3=11
- GM 罠発見するのもひっくるめて<探索>判定なんだよね。罠はないと思われます
- アルファ 出目8で見つからないなら大丈夫だろう
- リム すぐに取り外せそうならいただいておきましょうか
- GM 目の周りの石をいくらか削らないと取れないっぽいですね
- リム それじゃあ宝石を取るのは後にしませんか
- アルファ そうしようか。蛮族の<足跡追跡>していいですか?
- GM どうぞー目標値10
- アルファ[6]+3=9 フージ[3] ジャイル[3] クウォン[9] リム[7]
- アルファ 「みんなすまん…上か下、どっちを先に探索しようか」
- フージ 「屋敷を構えるような人物は大抵地下室で怪しい趣味に没頭していますぞ」
- リム 「勉強になるなぁ」w
- ジャイル 「地下室に寝室を設ける奴はいないし、どっちが怪しいかといえばやっぱり地下室じゃないか?」
- クウォン じゃあ2階から探索しよう。
- GM 階段を上っていきました。2階にも同じ広さの廊下があります。北側の壁にはガラス窓が2つあるもの、その向こうは崖の土壁ですね。南側の壁には2つの扉があります。やや西寄りと、ほぼ中央の位置。どちらも閉じてます。
- アルファ <足跡追跡>します。
- GM OK。目標値10のまま
- アルファ[4]+3=7 フージ[6] ジャイル[6] クウォン[7] リム[11]
- アルファ ダメスカウトのイメージは避けたいんだけど…ジャイルあたりに追い出されそう
- ジャイル 「このクソガキめ!」とか言わないから安心してw
- GM リムは、足跡が西寄りの扉へ入っていくのが分かった。玄関先で見た足跡と同じですね。
- リム 「こちらの扉の先に蛮族がいると思われます…!」
- アルファ よし、<聞き耳>判定しよう。西寄りの扉に。
- GM 目標値は伏せます。どうぞ
- アルファ [8]+3=11
- GM 目標値は8だったので成功。扉の向こうの音が聞こえます。複数の蛮族っぽい声。なんとなく楽しそう。
- アルファ 蛮族語は誰か話せたっけ? …いないか。「とりあえず楽しそうだよ。どうしようか」
- クウォン 「奴らを倒さないとお宝探しもままならないよ。叩っ斬ってやる!」 ドーン
- GM ドーン、ですか?
- クウォン 準備とかすべきだったかな? でも支援魔法の存在とか知らないからw やっぱり扉へ突撃します
- アルファ クウォンに続いて部屋へ
- GM 部屋の中には大きなベッドが1つ、ベッドデスクとクローゼットも見られます。ベッドの上で蛮族が4匹、楽しそうに飛び跳ねています。クウォンの姿を見て瞬時に怒り出します。まずは<魔物知識>判定をどうぞ。1匹だけが違う種族のようです。3匹いる蛮族から判定。セージ技能で
- アルファ[8] フージ[4] ジャイル[7] クウォン[8] リム[6]+4
- GM フージ以外には3匹がゴブリンであることが分かりました。ルールブックでゴブリンの能力を確認して構いません。達成値10を超えたリムはゴブリンの弱点も看破です。ゴブリンへの魔法ダメージが+2されます。この弱点情報はパーティメンバー全員で共有できます。
- アルファ 「リムナイス! 俺は魔法でダメージ出せないけど」
- GM つづいてもう1種類の蛮族についても判定お願いします。
- アルファ[6] フージ[7] ジャイル[7] クウォン[7] リム[7]+4=11
- GM アルファ以外には、ボガードであることが分かりました。ルールブックを見てOKです。リムの達成値が足りなかったのでボガードの弱点は分かりませんでした。
- リム 「ごめんなさいー勉強しておきますっ」