ガキの使い

 偽らざる感想として、この日のガキを見て「学生レベルだな」と思った。チルさんが学生の頃はこれくらいのノリで作った作品を沢山見たし、それらは総じて失笑を買っていた。
 遠藤が妄想を繰り広げるパターンは以前にも一度見たことがあるが、その時とはクオリティが違う。オチを見て多少はポイントを上乗せしても良いかなと思ったが、全体的には松本らしい発想のカケラも感じさせないくだらなさ。
 まず、遠藤がホモ妄想を抱くきっかけが必要だろう。フリというものが一切存在しないまま力ずくで企画のノリに持っていくのは工夫がなさ過ぎる。
 妄想それ自体もショボい。台本を書いた作家はホモ界隈とはさぞや縁遠い人間なんだろうなと思う。チルさんも縁遠いけど、浅さが目に付いて仕方ない。ただ単に下品さを並べたてるだけでホモネタが成立すると思ったら大きな間違いである。自分の中にストックが無いネタで勝負すると酷い有様になるという典型。
 制作費をほとんどかけていないのがあからさまな上に、発想の貧困さまで隠そうとしないガキスタッフの無恥っぷりには怒りを覚える。ガキの使いやあらへんでのタイトルを汚す事に躊躇するだけどプライドが無いのならとっとと打ち切ってくれ。