バイアウト
真山仁「バイアウト」を読みました。TVドラマ「ハゲタカ」の原作。あらすじを読むと「アランが不審死を…」とあるのでドラマ版はかなりアレンジされていた事がわかります。
上巻でカネボウっぽい企業の買収を図るも国政の強引な介入によってプロジェクトを破綻させられる鷲津。
下巻では富士通っぽい総合電機メーカーを鷲津とキャノン(仮)とUFJ(仮)、さらにはアメリカと日本がクンズホグレツで奪い合う。
まー鷲津がカリスマっててヒロイックで豪胆で勇敢で。ある意味独り舞台。陳腐な表現で言うと痛快な物語。大森南朋のイメージは読んでいくにつれ薄れていきました。
地味さも無いしツボをきっちり抑えた展開で見事。面白かったです。映画版もこれくらいの熱意をキープしてほしかった。