用心棒 本号

 池袋の麺処花田さんへ行ったのですが定休日でした。チルさんの定休日センサーは馬鹿になってるみたいです。
 代替案を検討した結果、丸の内線で本郷三丁目まで行って「用心棒 本号」へ行ってみることに。各所で高い評判を聞いているので。
 初めて目にした東京大学キャンパスを横目にしばらく歩きます。15分くらい歩いて不安になりましたが、なんとか到達。夕方の開店15分前に到着して2人目でした。
 大盛りにするかどうかを迷っていたのですが、入店して厨房内にある丼の大きさを見て「全然いけるな」と思い決心。豚らーめん大(¥950)。トッピングは「ニンニクだけ〜」
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ezc/ramen/2010/1101youjinbouA.JPG http://www006.upp.so-net.ne.jp/ezc/ramen/2010/1101youjinbouB.JPG
 ヤサイは平たく盛られているとはいえ少なめ。豚のボリュームがかなり凄い。
 ヤサイは茹で時間が短い。シャッキリした食感が残っているけど旨みは十分。
 豚。ホロホロに煮込まれているけど肉の食感も残っている。味付けは控えめだけど肉汁があふれ出てきてとても美味い。
 スープ。均一化された色合い、ガラ多めの乳化重視。当然それなりの粘度も感じる。塩分的には若干やさしめ。醤油感も弱め。
 麺。茹でる前の状態を見るとやたらゴワついていて歯ごたえありそうでしたが、茹でるとそれほど個性を感じない。縮れもあまり見られずストレートに近い。
 すする。豚骨多めならではの優しい口当たり。ほのかな甘みも手伝って美味い。麺自体の味わいも良い。バランス良い。グルはそれほど感じない。スープのノリも良い。改めて思い返すとモッコリ豚に似てるのかな。
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 中盤までは納得の味なんですがそれ以降はちょっと飽きを覚えて作業的に食べ進めました。飽きるという表現は卑怯だと思いますが、豚骨寄りのスープは最後まで新鮮味をキープするのが難しいです。本流の二郎は丼の中で味が不均一だから飽きないのかもしれません。
 量としてはあまり多くない。ひばり二郎より少ないか? 小と大の差はあまりないんじゃないでしょうか。
 乳化強めの二郎系と考えると比較対象が野猿二郎になってしまうわけで、あちらに比べると旨みの厚みが一枚二枚劣ります。口当たりの良さで高い評価をもらっているのでしょうが、二郎スタイルのラーメンは時間経過や温度の変化にも耐えうるスープが成立してこそ高く評価すべきだと考えます。
 ガラ強めでわかりやすいスープに仕上げるのは優等生的なアプローチで戦略的にも悪くないとは思いますが、個人的には魅きつけられるものが見つけられませんでした。食べ始めの頃に美味いなぁと思ったのは事実なんですが。ごちそうさまでした!