系 らーめん辰屋

 辰醤油(¥700)をいただきました。写真撮ってませんごめんなさい。デジカメ欲しい。
 辰屋へ行った経緯は置いといて、午後7時前に到着。10席のカウンターのうち2席が空いていたので同行者と座りました。
 同行者は二郎的ラーメンなるものを食うのが初なので辰醤油の小にしました。チルさんは辰醤油普通盛り。トッピングはニンニクと野菜(無料)。
 麺茹で時間は計りませんでしたが結構じっくり茹でてた印象。茹で釜の正面の席だったので作業をじっくり覗く事はできませんでしたが。
 店内にいる従業員は店主一人。皿洗いも含めた仕事をキビキビと集中して行う様子には感心したし、顔なじみの客に二人目の子供が生まれた事について話す語り口と表情からは店主の人の良さがにじみ出まくりでした。
 辰醤油登場。麺ギッシリ、ヤサイドッサリ、タマネギとニンニクのみじん切りが大さじ1杯強、半熟の煮玉子が半分、頂点に咲くかつお節。目を楽しませるという意味では二郎より上か。
 まずヤサイをやっつけます。キャベツの割合が結構多い印象。芯に近い部分がゴロッと感じられたりするのも乙。スープとの相性も良い。
 麺。かなーり太い。頑者@川越の麺はもう少し太かったっけか。太いけどハシで持ち上げやすく、食べにくさは感じない。咀嚼する。見た目に負けない適度な弾力。食感が生む喜びはトップクラス。スープもしっかり乗っかってくる。
 スープ。店内にはレンゲ有。細かい粒子の背脂が表面を覆っているが液状のアブラは少なめ。全体的に調和は崩れておらず、醤油感の中に立ち上るかつお風味が印象的。
 豚系のパンチ力も奥の方に存在している。フロントマンがかつお等の魚介系なんだけど、バックアップの豚系による安定した旨味こそがこのスープの中心なのかも。麺にも合うし飽きない。
 豚は一般的なラーメン店のチャーシューに近いもの。トッピングで豚を増すとどんな状態になるのかな。
 全体のボリュームはそんなに多くなくてスープをじっくり味わう余裕がありました。とはいっても同行者は小でも結構キツかったみたいですが。
 会計の直前、店主が話しかけてきました。卓上に置いていたチルさんの携帯を褒めてくれたのですが時代遅れの無骨なSO505です。
 「長く使った方が良いですよ。ゴツカワイイって感じで」なんて言われて笑わせていただきました。好感度が上がらないはずはなく、満ち足りた気分で店を出ました。
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 二郎インスパイアに属する店という位置づけですが、二郎の味を目指している店ではありません。別方向のスタイルを確立している味であるのは明白ですが、トッピングの気前の良さを含めたコストパフォーマンスの高さはジロリアンも納得のレベル。
 同じ世田谷線上にあるらーめん陸とは全く異なるタイプ。しいて言うなら「豚の陸、麺の辰屋」でしょうか。
 個人的には辰屋に軍配。存在感抜群の麺がとても気に入りました。レベル・クオリティの高さのようなものを感じられるほど徳は積んでいませんが、辰屋の麺はワクワクするような存在感があります。
 ゴツカワ携帯とヘンテコニット帽が店主の記憶に残っているうちに再び訪れたいな、と思います。ごちそうさまでした。
 奇しくも同じ日にたみおさんが辰屋に行かれたみたいなのでトラックバックさせていただきます。つけめんも食べたい!