Swordout act.5

 ソード・ワールド2.0のニセリプレイ、Swordoutのact.5です。act.4はこちら
 Fallout:New Vegasの物語をSW2.0用にアレンジしています。実際はGMもプレイヤーもいない自作自演です。

  • GM ブーンとベロニカが街道沿いを進んで約1日。朝から出発したと考えて日も暮れようかという頃、そろそろプリムの町並みが視界に入ってきたあたりで一人の男性が街道に立って2人を見つめています。落ち着かない挙動です。
  • ベロニカ 何してるんだろ?ブーンの知り合いかもよ
  • GM 顔が確認できる距離になると「ブーン様!」と声をかけてきました。クレイグ家が経営する宝石店の店員ナッシュです。そこそこ面識はあります。
  • ブーン 「ナッシュさん、どうしたんですこんなところで?」
  • GM(ナッシュ) 「あぁ、ブーン様! お待ちしておりました。実は大変な事が起きておりまして。脱獄した囚人によってクレイグ様のお屋敷が乗っ取られてしまったのです!」
  • ブーン 「………ウソでしょ?」
  • GM(ナッシュ) 「いえ、本当でございます。クレイグ様ご夫妻は屋敷を離れられてお知り合いの家へと避難されたためご無事です。何もご存知ないブーン様がご自宅へ戻られないよう、ここでお待ちしておりました」
  • ベロニカ ナッシュに向かって「あなたさ、この段階で話を信じろっていうのは無理があると思わない? 誰かの命令でブーンをはめようとしてるかもしれない」
  • GM(ナッシュ) 面食らったけど「なるほどそうかもしれません。ご両親の元までご案内すれば信じていただけますか?」
  • ブーン 「そうだね。両親から話を聞こう。まだよく飲み込めていないから…」
  • GM ナッシュは道中で説明します。町の留置所にいた6人の囚人が何かのきっかけで脱獄に成功、そのままプリムの施設をいくつか襲撃して引っ掻き回したあげく、クレイグ邸を占拠したとの事。死傷者も何人か出ています。
  • ベロニカ 逃げる気ないのかな。成敗しちゃおっか。
  • ブーン 怒るべきなんだろうけどまだ実感が無いですね。
  • GM とある邸宅に着きました。クレイグ家に比べるとかなり小さいですが立派な一軒家です。リビングにブーンの両親が待っています。若干くたびれた表情。
  • ブーン 「ただいま。2人とも大丈夫?」
  • GM(父) 「よく戻った。情けない話だが数人のつまらない罪人によって屋敷を追い出されてしまったのだ。私も母さんも無事だがボディガードや住人に被害が出ている」
  • ブーン 「犯人の目的は?要求とか…」
  • GM(父) 「商店などが襲われて金銭を奪われているとの報告があった。町を出る前に小銭を稼ごうという浅はかな考えらしい。いつまでも居座る気はないだろう」
  • ベロニカ 「あのー、私ブーンさんの護衛を請け負ったベロニカといいます。お察しの通りナイトメアです。クレイグ邸には高級な品々がさぞや沢山あるんでしょうね?」
  • GM(父) 「いや、貴重な品は安全な場所に預けている。しかし我が家に隠してある守りの剣だけは心配なのだ。連中の狙いはあれかもしれん」
  • ブーン 「それはまずいなぁ。誰か冒険者を雇えないの?」
  • GM(父) 「おまえに頼もうと思ってな」
  • ブーン 「…えっ?」
  • ベロニカ 唐突だなーw
  • GM(父) 「我が家の間取り・部屋割りなどは本来部外者に漏れてはならない情報なんだ。今回の失態についても同様であり、内々に事を進めたい。妖精使いのおまえと、おまえを護衛した数名の手練れがいれば十分だろう」
  • ブーン 「えーと…ちょっとした手違いがあって護衛は1人しか雇えなかったんだよね」
  • GM(父) 「なるほど。仕方ない。他に冒険者を雇うか」
  • ベロニカ 「クレイグさん、私にお任せください」
  • GM(父) 「ほう、君は荒事にも慣れているのかね?」
  • ベロニカ 「ブーンさんも私の腕はご存知です。ねっ?」と言ってブーンを超眼力で見つめる。
  • ブーン 「あ、あぁ。彼女は頼りになるよ。ぜぜ是非同行してもらいたいところだね」
  • ベロニカ 「プリムに法と秩序を取り戻します!」
  • GM(父) 「う、うむ。ありがたい事だ。息子に力を貸してやってくれ。しかし人数的に不安がつきまとうので冒険者の店へ行って人を集めてくれないか」
  • ブーン 「わかったよ。雇うための金はどうするの?」
  • GM(父) 「つけときなさい。言い値で構わないから」
  • 一同 (笑)
  • ブーン 「分かったよ。じゃあ・・・行ってくる」
  • ベロニカ 礼儀正しい護衛を演じて、その場を離れてからガッツポーズするね。
  • GM 2人は町の中心部に近い位置にある冒険者の店へ向かいました。えーっとここで、PCのみなさん、<聞き耳>判定をしてください。ボルト組ブーン組共にです。
  • ボルト おっとっとここで合流ですか。
  • ボルト[8]+0=8 ビクトル[10]+4=14 キャス[11]+0=11 ブーン[8]+4=12 ベロニカ[6]+0=6
  • GM 達成値10以上の人は、目的地に近い位置から男性同士の言い争いが聞こえてきます。ビクトルとブーンはブッ殺すとか寄越せとかそういった物騒なワードも聞き取れます。
  • ビクトル 「不穏な声が聞こえます! 急ぎましょう!」とダッシュ
  • ブーン 「囚人が現れたのかも! ベロニカ急いで!」
  • GM 馬に乗ってる分だけブーン組が先に到着するかな。とある商店の中から怒声が響き渡っています。男性が吹っ飛ばされて入り口ドアから転がり出てきました。
  • ベロニカ 「大丈夫! 何があったの!」
  • GM(店員) 「男が2人やってきて金目のものを出せと・・・強盗です!」
  • ベロニカ 「オッケー私たちに任せてー」。
  • GM その店は靴屋です。ドアから中を見ると店員らしき女性が汚らしい男に腕をつかまれて悲鳴を上げています。店内には男がもう1人います。
  • ベロニカ 店の外から「ちょっと待ったらんかい!」と高らかに声を上げる。
  • GM 「ああん? なんやと?」とか言いながら2人の男が出てきます。町の空気にそぐわない粗野な風貌。ベロニカを睨みつけます。
  • ベロニカ 「あんたたちがこそこそ逃げ回ってる脱獄囚かい? 道理で臭うわけだ」
  • GM 「このアマ…! 俺のとびきりピーーーーをてめえのピーーーーにピーーーやろうか!(下ネタ自粛)」
  • ブーン マスター、戦闘開始前に馬を下りられますか?
  • GM 大丈夫です。ベロニカは乗ったまま?
  • ベロニカ とりあえず乗っておく。
  • GM 殺気立った雰囲気のところにボルト組が駆けつけました。
  • ベロニカ 「そこの人たち! 腕に自信があったらこいつら倒すの手伝って! 脱獄して好き勝手やってる社会のゴミなのよ!」
  • ビクトル 「どうやら本当みたいです。助太刀しますか?」
  • ボルト 「あぁ、やってやる! キャスもいけるか?」
  • キャス 「上等!」
  • ブーン 「ありがとう! 助かる」
  • GM というわけで戦闘に入りましょうか。

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 以上act.5でした。続きはそのうち。